國學院大學文学部 ガイドブック 史学科
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Q.A.Q.A.Q.A.Q.A.5史学科の学びとその特色4年間の学びについて教えてください。S-プログラムとP-プログラムの専門科目の取り方について教えてください。どのような資格が取得できますか?卒業生の進路や就職状況は?史学科のカリキュラムは、最初の導入教育から総仕上げの卒業論文まで、段階的に専門性を深めて進むように設計されています。ここでは必修科目を中心に説明します。専門科目には、基幹科目・コース別基幹科目・総合科目・展開科目・関連科目の5種類があります。両プログラムとも卒業論文を含む必修科目である基幹科目の28単位を履修する必要があります。コース別基幹科目については、S-プログラムでは各コースからそれぞれ6単位ずつを含む8単位以上、P-プログラムでは単一コースからの12単位を含む16単位以上を履修します。総合科目からは、各コース8単位以上を履修します。展開科目・関連科目については、S-プログラムでは展開科目・関連科目から合計20単位以上を履修し、P-プログラムでは展開科目・関連科目から合計12単位以上を履修します。関連科目には社会人の素養となる科目や、教員免許修得のための選択科目などが多くありますので、自分の志望に合わせて選択することができます。所定の科目を履修して単位を取得することにより、次の資格を取得することができます。ただし、各免許・資格とも所定の課程費の納入が必要です。  ・教職免許(中学校一種「社会」、高等学校一種「地理歴史」、高等学校一種「公民」)  ・学芸員  ・図書館司書・学校図書館司書教諭  ・考古調査士資格(2級)経済学などの実学に比べて史学専攻は就職に不利といわれることがありますが、卒業生の就職状況は実学系の学部と大きく変わらず、さまざまな職種の一般企業に就職する人が最も多くなっています。史料やデータの収集力・分析力、それに基づく客観的な判断、歴史的思考の力は、さまざまな職種に活かされる重要な資質になるでしょう。教員や学芸員を目指して資格を取得する人の割合が高く、さらに大学院に進学して専門職や研究職を目指す人が比較的多いのも、史学科の傾向となっています。各コースの教員が歴史をみる眼差し(歴史の見方)や研究の取り組み方法(研究姿勢)などについてリレー式に講義する「史学入門Ⅰ・Ⅱ」、史・資料の探し方、レポートの書き方、発表の仕方などの初歩的な手法を学ぶ「史学導入演習Ⅰ」、専門研究のための基礎を学ぶ「史学導入演習Ⅱ」などを履修します。歴史学のさまざまな分野、それぞれの研究方法について学びます。1年次必修科目として「史学基礎演習Ⅰ」と「史学基礎演習Ⅱ」を履修します。自らが専攻しようとする分野を中心に、史・資料を読み解くための技術や語学力を身につけるための実践的な訓練と発表をおこなっていきます。2年次卒業論文指導を希望する教員が担当する「史学展開演習Ⅰ・Ⅱ」を履修し、演習発表や卒業論文の準備報告を通して、より専門的に歴史研究を学んでいきます。卒業論文の指導が始まり、自分の研究テーマや研究計画を立て、10月には一次題目を提出します。3年次指導教員の「史学応用演習Ⅰ・Ⅱ」で、卒業論文の中間発表などをおこない、史学科での学びの集大成に向けて進みます。7月には卒業論文の二次題目を提出し、12月までに完成させて提出します。4年次

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