□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□美学から人間と世界を見てみると岡本 源太 教授 専門分野:美学/西洋ルネサンス思想/現代思想īkā asamuccayat・『日本浮世絵博物館浮世絵名品100選』(責任編集)「プラジュニャーカラグプタによるvyatirekin批判:PVA ad PV IV 218–224和訳研究」『明るい部屋』の秘密(共著)ジョルダーノ・ブルーノの哲学『NHK浮世絵EDO-LIFE 浮世絵で読み解く江戸の暮らし』(監修)On the development of the early Sān4khya theory of proof as reconstructed from Dignāga’s criticism『鈴木春信絵本全集』(編・著)Jinendrabuddhi’s Vis´ālāmalavatī Pramān・Chapter 6原典イタリア・ルネサンス芸術論(共訳)美学、という学問は初めて耳にしたかもしれません。夏目漱石『吾輩は猫である』に金縁眼鏡の美学者・迷亭が登場するように、実は日本でも研究されて優に百年を超えます。美や芸術についての哲学、と言えばいいでしょうか。パスカルの有名な言葉に、「もしクレオパトラの鼻がもうちょっと小ぶりだったなら、世界の顔つき全体が変わっていたことだろう」というのがありますね。美しさなんてほとんど何でもないように思えても、それが人類の歴史を変えてしまったりするのです。想像だにしない人間と世界の姿が見えてくるところが、哲学と芸術の面白さでしょう。
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