理念と特色入学案内カリキュラムと履修ⅠⅡⅢⅣ 奉職・就職学生の皆さんへ学生のみなさんへ11 私は社家の出身ではありませんが、幼い頃に出会った『古事記』の物語に惹かれて、大学の卒業論文で“何となく”伊邪那岐命の黄泉国訪問説話を取り上げました。大学院でも『古事記』の研究を続けて、思いもよらずこの不思議な古典と長く付き合うことになりました。大学教員になって十年あまり異なる分野の学問・業務に携わりましたが、神道文化学部に移り、改めて『古事記』をはじめ上代の神話を、新たな気持ちでゆっくり読み直してみたいと思っています。皆さんも、ぜひ、面白そうだと思うことを探して取り組んでみてください。それが意外と人生に大きな糧を、あるいは彩りをもたらしてくれるかもしれません。大学生活は楽しい半面、忙しいことも多く、悩む時期もあるかと思います。勉強だけでなく、よく食べ、よく眠り、よく笑ってください。 私はドイツ西部にあるアーヘンという町で育ちました。アーヘンはオランダとベルギーとの国境沿いにあり、行こうと思えばすぐでも異なる言語や文化を味わうことができる距離でした。大学生の時は、日本語と中国語を勉強し、アジアの諸文化に幅広い関心を持って受講した多くの授業の中で、とくに宗教に関する科目に興味を持ちました。ロンドン大学を経て東京大学の宗教学研究室に入学したのも、アジアにおける宗教と政治の関係を勉強したかったからです。近代における政治と宗教の領域は複雑な形で絡み合い、国境を越えた問題も抱えています。私は、近代の日中関係に興味がありますし、日中の宗教交流が他領域に与えた影響を現在の研究テーマにしています。でも、大学は学問だけではなく、たくさんのことを経験する機会でもあります。学生のみなさんにはいろんな方向に視野を広げて、社会のしくみをよりよく理解する機会にしてほしいと思っています。令和７年度担当科目 神道学演習Ⅰ・Ⅱ 古典講読ⅢＡ・ⅢＢ神道古典Ⅰ（別科） 神道と文化國學院の学び（國學院大學の歴史と未来）日本文化を知る（日本文化論と日本神話）神道学演習テーマ 「神道古典にみる日本の思想と信仰」出身地広島県専攻領域神道古典最終学歴國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期修了学位博士（神道学）所属学会神道宗教学会 古事記学会 日本宗教学会 他主な著書・論文「『古事記』大宜津比売伝承の特色―海外神話及び『紀』所伝との対照において―」（『神道宗教』第230号、2013）「『古事記』須佐之男命像の特色 ―ウケヒ伝承を手がかりとして―」 （『國學院大學紀要』第48号、2010）「『古事記』神代における大物主神像についての一考察」 （『國學院大學大学院紀要―文学研究科―』第40輯、2009）「大物主神の神名と神格の関わりについて」（『神道宗教』第207号、2007）令和７年度担当科目 世界宗教文化論Ⅰ・Ⅱ 東アジア文化研究Ⅰ・ⅡJapan Studies 英語Ⅲ・Ⅳ 宗教学演習Ⅰ・Ⅱ宗教学演習テーマ 「宗教とグローバル化」出身地 専攻領域ドイツアーヘン市 宗教学、近代日本宗教史、近代中国宗教史最終学歴東京大学大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学専攻博士課程修了学位博士（宗教学）所属学会日本宗教学会 日本近代仏教史研究会 American Academy of Religion, Association of Asian Studies, International Association of Buddhist Studies主な著書・論文『堕落と復興の近代中国仏教：日本仏教との邂逅とその歴史像の構築』（京都：法蔵館、2016）“Narratives of Buddhist Decline and the Concept of the Buddhist Sect (zong) in Modern Chinese Buddhist Thought,” in Studies in Chinese Religion 3:3, pp. 281-300, 2017「近代中国仏教における宗派概念とそのポリティクス」（末木文美士・林淳・吉永伸一・大谷栄一（編）『ブッダの変貌̶交錯する近代仏教』、87-108頁〈京都：法蔵館、2014年〉）“Wang Hongyuan and the Import of Japanese Esoteric Buddhism to China during the Republican Period,” in Tansen Sen (ed.) Networks of Material, Intellectual and Cultural Exchange vol. 1, Singapore: Institute of Southeast Asian Studies, 2014, pp. 403-427.「現代中国における清明節の復活̶共産党政権の文化政策における祖先崇拝の位置づけについての考察」（『死生学研究』13号、183-216頁、2013年）准教授准教授教教教教教教員員員員員員紹紹紹紹紹介介介介介介小濱 歩 KOHAMA Ayumuシッケタンツ エリック Erik SCHICKETANZ
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