理念と特色入学案内カリキュラムと履修ⅠⅡⅢⅣ5 奉職・就職つながりのなかで学ぼう慎みて怠ることなかれ 平成23年3月11日に発生した東日本大震災、令和6年1月1日に発生した能登半島地震をはじめとして、近年、大きな災害が頻発している。多くの人たちが救援・支援のために現場へかけつけ、そこで失われた命の鎮魂と、復興に向けたさまざまな支えあいのつながりが生まれている。宗教者・宗教団体や地域の宗教文化は、そこでどのような役割、働きをなしうるか、が課題として浮かび上がっている。 また、それはひるがえって日常の地域社会における宗教の関わり方にも再考を促すものとなっている。 研究者として、またときに学生を引率する者のひとりとしてこうした現場に関わりながら、ともに学んでいくことを大切にしていきたいと考えている。 神社の長男として生まれ、大学生の時に神職講習会で正階を取得し、卒業後、神道学専攻科に進学して明階を取得しました。その後、大学院に進学し、本格的に神道について研究しました。大学院修了後は、兼任講師として研究にも携わっていましたが、実家に戻り神職として奉仕することで、神道の理論と実践を兼ね備えることができました。「神道とは何か」・「神社の社会的役割とは何か」・「神職のあるべき姿とは何か」これらの命題を考え続けることが、自身の研究にも大きな影響を与えました。 学生の皆さんには、在学中に学びの楽しさと苦しさを経験してもらいたいと思います。その経験が、きっと皆さんの人生の糧になるでしょう。令和7年度担当科目 神社ネットワーク論Ⅰ・Ⅱ神道教化システム論 宗教学演習Ⅰ・Ⅱ宗教学演習テーマ 「現代社会における宗教文化の諸相」出身地島根県松江市専攻領域宗教学 宗教と情報 現代神社と地域社会最終学歴大正大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得学位博士(宗教学)所属学会日本宗教学会 「宗教と社会」学会 神道宗教学会主な著書・論文『神道文化の現代的役割―地域再生・メディア・災害復興―』 (弘文堂、2019年)「地域社会と神社・祭り―人口減少と地域再生の中で」 (堀江宗正責任編集『いま宗教に向きあう1 現代日本の宗教事情 国内編Ⅰ』岩波書店、2018年)『震災復興と宗教』(共編著、明石書店、2013年)令和7年度担当科目 神道史学ⅠA・ⅠB 古典講読ⅡA・ⅡB神道文化基礎演習 神社祭祀演習ⅢA神道史学演習Ⅰ・Ⅱ國學院の学び(日本文化と装束)神道史学演習テーマ 「祭祀・神社・神話・信仰・儀礼などを考える」出身地栃木県専攻領域古代神道史 神道古典 有職故実最終学歴國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期修了学位博士(宗教学)所属学会神道宗教学会 明治聖徳記念学会 古事記学会 神道史学会主な著書・論文『律令国家の祭祀と災異』〈単著〉(吉川弘文館、平成31年)「日本古代における死霊の特徴についてー神霊と陵霊との比較検討からー」〈単著〉(『國學院雑誌』第125巻第9号、令和6年)『日本神道史(増補新版)』〈共編著〉(吉川弘文館、令和3年)事典『古代の祭祀と年中行事』〈共著〉(吉川弘文館、平成31年)國學院大學貴重書影印叢書 第4巻『日本書紀 古語拾遺 神□典籍集』 〈共著〉(朝倉書店、平成28年)教授教授黒﨑 浩行 KUROSAKI Hiroyuki小林 宣彦 KOBAYASHI Norihiko
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