國學院大學 神道文化学部 令和7(2025)年度 ガイドブック
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6 元気に楽しく!神社へのお参りは、自分と世界を結ぶ道の第一歩 昭和36年、千葉県生まれ、代々続く農家で育ちました。國學院大學文学部神道学科から大学院へ。その後、千葉県教育庁に就職。埋蔵文化財の発掘調査と保護行政、青少年教育や県立博物館の学芸員、指定文化財の保護行政も担当し現在に至っています。 私は、古代・中世の宗教・信仰を考古学の視点から分析し、その実態を明らかにしようという研究をおこなっており、遺跡・遺物の考古資料から神仏への信仰を、かつての環境・景観の中で具体的に復元することを目指しています。それは、日本文化を考える上で不可欠な要素であり、新たな日本宗教史、神道史を描くことにもつながると信じています。日本文化や神道の歴史を、新たな視点から一緒に考えていきましょう。 人間と社会の姿が〈宗教〉に結ぶ像を通して、この時代と未来を考えましょう。そのためには歴史や言葉の勉強も、世界を知ることも重要です。何も努力せずには、何も身につきません(↑自分向けにも言っています…)。 先人たちが、長い時間をかけて神々との関係を形にした「神道」は、現代の私たちにとっても大切な知恵の表われです。身近な神社へのお参りを、自分と世界のあいだを結ぶ道の第一歩を踏み出すこと、と考えてみて下さい。その道の向こうには、家族、仲間、地域、民族、くに、人類、環境…と、色々な共同性が見えています。 人の生活において、共同の意識を形作るものは何でしょうか。過去と現在がつながっているという思いは、なぜどこから生じるのでしょうか。いろんな関心を持って一緒に学びましょう。研究者として、また一人の神道人として、私も学び続けます。令和7年度担当科目 宗教考古学Ⅰ・Ⅱ 神道史学演習Ⅰ・Ⅱ神道史学演習テーマ 「環境・景観から神・霊魂観を考える」出身地千葉県専攻領域日本考古学 日本宗教史最終学歴國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程前期修了学位博士(宗教学)所属学会日本考古学協会 祭祀考古学会 神道宗教学会主な著書・論文『まつりと神々の古代』〈単著〉(吉川弘文館、令和5年)『神と死者の考古学』〈単著〉(吉川弘文館、平成28年)『日本古代の祭祀考古学』〈単著〉(吉川弘文館、平成24年)『事典 神社の歴史と祭り』〈共編〉(吉川弘文館、平成25年)『亀卜』〈共著〉(臨川書店、平成18年)『神仏と村景観の考古学』〈単著〉(弘文堂、平成17年)『平安時代の神社と祭祀』〈共著〉(国書刊行会、昭和61年)令和7年度担当科目 神道概論Ⅰ・Ⅱ 神道と環境Ⅱ神道と国際交流Ⅰ 神道学演習Ⅰ・Ⅱ英語Ⅲ・Ⅳ神道学演習テーマ 「境界線と近現代、越境する神と人」出身地兵庫県専攻領域宗教とナショナリズム論 近代神道史 歴史社会学最終学歴國學院大學大学院文学研究科神道学専攻博士課程後期修了学位博士(宗教学)所属学会神道宗教学会 日本宗教学会 「宗教と社会」学会 明治聖徳記念学会 他主な著書・論文『日本統治下の海外神社』(弘文堂、平成16年)「冥王星と宇宙葬」(『共存学3』弘文堂、平成27年)「沖縄・伊平屋列島の天神降臨伝承と藤貞幹『衝口発』」 (『國學院雑誌』124(5), 2023)「W・P・ウッダードのKokutai Cult論に関する考察」 (『宗教研究』97(2), 2023)「靖國神社と福祉国家」(『国家神道と国体論』弘文堂、令和元年)「巨大ロボットと宗教」(『巨大ロボットの社会学』法律文化社、令和元年)The Covid Pandemic and the Worldʼs Religions. (Bloomsbury,  2023)(共著)教授教授笹生 衛 SASOU Mamoru菅 浩二 SUGA Koji

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