かも異なる南アフリカへの留学を決意。現地ではまず仲間を作ろうと、信頼関係の構築から始めましたが、自分の常識が通じない場面の連続でした。私もニュージーランドへの留学時、各国の価値観の違いに衝撃を受けました。政治や信条など、すべてを分かり合うことは不可能でしたが、互いに分かち合える部分を尊重することが関係性を築く□となりました。私の滞在したケープタウンでは自分のコミュニティ以外に興味を持たない傾向があり、初めは誰にも相手にされませんでした。加えて、アジア人であることを理由に差別的な扱いを受けることもありました。まず現地のコミュニティに溶け込み、対等な存在だと感じてもらう必要があったんですね。そうです。毎日シャワーに入るのを辞めたり、現地の水道水を飲んだりと生活習慣も体の匂いも、すべてを真似しました。必死に関係を築こうとするうちに、現地のスラングまで話せる安田谷口安田谷口018谷口さんは留学期間中、学習環境と教育体制が整っていなかったケープタウンのスラム街、ポウラパークに図書館を建設した。世界を知る。
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