付く、ようになった思い出があります。それはすごい。自分の考えを貫くだけではなく、時には環境に合わせることも必要なのかもしれませんね。何カ月も試行錯誤し、現地コミュニティのリーダーから実態や課題を聞き出すことができました。数多くの困難がありましたが、彼らと協議を重ね、支援金を募り、最終的にはケープタウンのスラム街に図書館を建設できました。価値観の異なる者同士が同じ方向を見る困難は私も現在の仕事で感じています。プロジェクトの構成メンバーや取引先など関わる人のほとんどが外国籍です。文化が違えば、目指すものが同じでも、たどるプロセスが驚くほど異なります。議論を進めるうえで大切な、意見がぶつかることを恐れず発信する姿勢は、在学中の留学経験で得たものだと感じています。安田谷口安田他者と出会い、拡がる視野。自分の価値観は、今どこに位置するのか019ニュージーランド・オーストラリアでの留学、およびワーキングホリデーを経験した安田さん。相容れない考え方について、他者を説得するのではなく協働できる点を探すことが重要と語る。
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