「スマブラ」が証明する人気を絶えさせない秘訣とは。赤字は悪か?公立病院の在り方を問う経営改革とは。社会の流れをひもとく諸研究経営学科准教授 藤山圭経済学科教授 林行成地方自治体が運営する公立病院。地域医療に大きく貢献する一方、多くの病院が大幅な赤字を抱え、その存在意義と経営改革の必要性が議論されています。赤字の一因には災害医療や救急医療といった、利益を生みにくい機能を担っているという点が挙げられますが、同様の機能を持つ民間病院と比較しても公立病院の経営状況は深刻です。しかし、金銭的な観点のみからの経営改革では必要な医療が地域に十分に提供できなくなるというリスクが伴います。成果主義の「評価しやすい」指標のみでは失われかねない、公立病院が果たしている社会的な役割とは何なのか。適切に評価する新しい方法を模索することで、新たな医療制度の在り方と妥当な経営改革を探究します。 熱心なファンに支持され、人気と盛り上がりの絶えない「大乱闘スマッシュブラザーズ」。その魅力は、企業が提供したブランド価値だけでなく、ゲームをプレイするファンコミュニティが創造した、独自のルールや楽しみ方にもあります。ゲームコミュニティでは、新たな楽しみ方が生まれる過程で「誰がそれを生み出したか」が重視されません。企業が提供したブランドの意味やその価値が、匿名の消費者によってどのように変容するのか。そして誰が生み出したか分からない文化がどのように受容され、根付いていくのか。この過程を観察することで、企業・ブランド・消費者コミュニティの三者関係を捉えた、新しいブランド戦略を見出す手掛かりを得ることができます。0602000人以上が参加した大型大会「□火♯12」(©sakyo)
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