“K-a本学の母体「皇典講究所」の創設時、図書館の蔵書はわずか数百冊でしたが、現在では160万冊にのぼります。本学図書館情報システム蔵書の検索、デジタルデータの利用、学術成果の閲覧ができます。貴重資料の一部はデジタルライブラリーで公開しています。iser”(カイザー)では、探究する図書館渋谷キャンパス/横浜たまプラーザキャンパス085帝国憲法草案(梧陰文庫)源氏物語(久我家嫁入本)竹取物語絵巻(武田祐吉博士旧蔵本)萬葉集(元暦校本断簡有栖川切)駿府御城分間之図(八代国治旧蔵史料)織田信長禁制(吉田家文書)Webサイトデジタルライブラリー5人の貴公子および帝がかぐや姫に求婚をするという、日本最古の物語『竹取物語』を題材にした江戸時代初期の絵巻。本図には、天人がかぐや姫を迎えに来る場面が描かれています。江戸時代は、このような絵巻物を娘の嫁入り道具(祝儀物)として絵双紙屋につくらせていました。國學院大學図書館では、この絵巻以外に2種の『竹取物語絵巻』を所蔵しています。現存する日本最古の歌集『萬葉集』。國學院大學では、母体である皇典講究所設立当初から『萬葉集』の講義が行われています。元暦校本は平安時代に書写され、本断簡は旧蔵者名から「有栖川切」と呼ばれています。平平安時代に紫式部が執筆した『源氏物語』。本資料料は江戸時代初期に公家の清華家「久我家」の姫君の嫁入り道具として制作されたと推測されます。各巻冒頭に彩色絵が配されています。明治期の法制官僚、井上毅による日本最初の憲法「帝国憲法」の草案。単なる西欧の模倣ではなく、日本の歴史や民族性に基づいた近代国家の確立を目指したことを示す史料です。この草案を基に、明治22(1889)年2月11日に「大日本帝国憲法」が制定、公布されます。徳川家康が征夷大将軍を秀忠に譲った後、大御所政治の中心地を担った城の絵図。本資料は國學院大學の卒業生であり、日本史学者として國學院大學教授にもなった八代国治の旧蔵史料群の一つです。織田信長が「弾正忠」を名乗っていた時期に山城国吉田郷に発行した禁制。禁制は、寺社・諸人に対しての保護と統制を目的として出されました。左下には著名な「天下布武」印が見えます。日本を見つめなおす國學院大學のルーツ征夷大将軍職を退いた徳川家康の住む城「天下布武」信長による統制の証教材にも使われる日本最古の歌集天人に迎えられ、月へと向かうかぐや姫雅な物語を嫁入り道具に
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