熊本大学 薬学部
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って独創的な研究を展開しています。 免疫過剰または自己免疫疾患は年々に増えている一方、臨床現場での安全な免疫抑制法は開発されていません。私は、生体への物理刺激の有効性に着目し、熊本大学で独自に見出した微弱パルス電流刺激が免疫抑制効果を示すことを明らかにしてきました。現在は、筋炎・皮膚筋炎などの自己免疫性疾患に焦点を当てて研究を進めています。将来、様々な炎症関連疾患の治療に応用できることが期待されます。多数の国内・国際学会で発表することで専門性やプレゼンテーション力に自信をつけてきました。また、専門の領域以外でも、熊本大学が提供する様々なセミナー、インターンシップにも参加し、社会、環境、文化などについて学び、現代社会で求められる力を身に付けてきました。日本人や多国籍の人々との交流にも積極的に参加し、自分の考えや可能性を広げることを心がけています。これらの経験は、将来必ず役に立つと思います。熊本大学大学院薬学教育部博士後期課程 創薬・生命薬科学専攻2年出身国:アルメニアピルジャン マリアムMariam Piruzyan 免疫過剰または自己免疫疾患に対する微弱パルス電流の効果とメカニズムの解明The effect and mechanism of mild electrical stimulation on hyperimmune or autoimmune diseases 熊本大学でPhD(博士号)を取得後、製薬企業で経験を積み、WHOなどの国際機関やJICAのような国際協力機関に就職することを目指しています。幸せな家庭を築き、働きながら公衆衛生などを学び、スキルアップもできると良いです。将来は、災害・疾患・貧困などに苦しむ人々の健康を守り、より良い社会を作りたいです。ビジョンアクション超高齢化社会では、医療費の増大などが問題となっており、これを食い止めるには、健康に日常生活を送ることのできる「健康寿命」を延ばすことが重要です。そこで、私は、特定の脂肪酸や血中タンパクに着目し、それらを解析することで、病気の早期発見や予防につながる方法を探索しています。臨床現場での問題を発見し、基礎研究の視点からも解決策を模索できる探究型の薬剤師を目指しています。熊本大学では、私の目標を達成するための技術や知識を多く学ぶことができました。卒業後は、さらなる技術の獲得のために留学を考えています。自分の確立した治療法や診断法で、より多くの人を幸せにしたい!!社会的ニーズを理解し、課題解決できる博士人材育成の“HIGOプログラム”に参加し、自分の研究をビジネスに繋げる“学生ベンチャー・夢プロジェクト”で社会実装の方法を学び、学生が過疎地域に出向いて調査し、地域住民の健康リテラシー向上に取り組む“Kumamoto Medical Students”を立ち上げ、学んだことを実践するなど、“研究+α”にも挑戦している。熊本大学大学院薬学教育部博士課程 医療薬学専攻4年済々黌高校(熊本)今福 匡司健康寿命の延伸を指向した先制医療のバイオマーカーと介入療法の開発Development of biomarkers and intervention in preemptive medicine oriented at longer healthy life yearビジョンアクション研究テーマ研究テーマ14熊本大学薬学部

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