熊本大学 2020
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地球環境科学コースCourse of Earth and Environmental Sciences目指す将来像1特徴2特徴3特徴地球を作る物質やそこで起こる現象は、今も続いているさまざまな作用の蓄積によってもたらされました。それらの本質を理解するため、地球を知り、地球物質に対する観察、解析能力を磨きます。30億年以上前の生命誕生以来、地球環境は複雑なバランスの上で変化してきました。生物圏を含めた地球環境の変遷、生物進化史、現代を含む地球環境変動とそのメカニズムについて学びます。地球は惑星の一つであり、地球内部、表層から太陽系空間に及ぶ領域でさまざまなスケールの現象が起こっています。地球惑星科学的現象のダイナミクスについて、理論的、実践的解析能力を磨きます。実習を重ねながら、自身の興味・関心について研究を行い、卒業研究としてまとめます。大学院進学に向けて発展した科目も履修することができます。4年次教養教育科目の中の理系基礎科目から数学と理科全分野を学習します。高校での未履修科目等に配慮したクラス編成も行われ、習熟度に応じた授業を行います。その他、外国語等の教養教育科目も履修します。また、5月ごろに新入生合宿研修を行い、クラス対抗でのレクリエーションを行うなどして親睦を深めます。1年次理学共通科目の履修が始まります。3年次のコース選択に向け、希望するコースの科目を中心に、理学の広い分野の基礎知識を修得し、自分の興味や希望に合ったコース選択を行います。★地球環境科学分野として『地球環境システム学』『基礎地質学』などを学ぶとともに、地学に関する実験方法を身に付けます。理学専門科目の履修が始まります。本コースには「地球物質科学分野」「地球物理科学分野」「地球変遷学分野」「気象、海洋、流域環境学分野」などの専門分野があり、受講することが望ましい履修モデルが設定されています。現地に赴き観察・実験する『野外巡検』などフィールドワークも多く行われます。2年次3年次〈全コース共通〉〈全コース共通〉【学びの概要】地球史地球の誕生から現在までに起こった代表的な“事件”について解説し、それらが現在の地球環境や生物にどのように影響しているのかを学びます。地球惑星物質学地球や惑星をつくる固体物質である鉱物の解析方法について解説し、鉱物のもつ物理的、化学的性質とその地球科学的意味を理解します。固体地球物理学地球の持つ物理的性質(重力・磁場など)について、理論的な取り扱いの原理とその利用法について学びます。気象学地球大気の諸現象を力学・熱力学・放射の物理を通して理解し、大気環境がいかに形成・維持・そして変動しているかを学びます。水文学地球における水の循環を支配する法則について基礎的な概念を理解し、降雨や地下水の動きと地球環境の関係について考えます。地史・古生物学化石は35億年にわたる生命の歴史を物語る存在です。古生物について知り、その生態や古環境の復元など化石を用いた研究について学びます。野外巡検野外調査で地質学の基礎を学びます。真摯に自然と向き合い、様々な問題に果敢に取り組むことのできる人材へ★総合商社 ★資源・エネルギー業 ★技術サービス業 ★国家・地方公務員★中学・高等学校教員地球の成り立ちと地球環境の過去・現在・未来地球は、46億年の歴史を経て今も生きています。地球環境の未来を予測するためには、過去の地球の活動とその歴史を読み解くとともに、今まさに地球で起こっている現象を理解しなければなりません。地球はまた、宇宙の空間と時間の広がりの中に存在する天体でもあります。地球環境科学コースでは、理学の様々な分野を基礎に、多様な切り口で地球の成り立ちと地球環境の過去・現在・未来を知るための研究が行われています。水蒸気と火山ガスを吹き上げる阿蘇中岳第一火口と阿蘇カルデラマントル上部から地表まで上昇した鉱物(かんらん石)目標・特徴真摯に自然と向き合い、さまざまな問題に果敢に取り組もう。地球環境科学コースは、自然科学のすべての分野を基礎とする最も「理学科」らしいコースです。そのため、各自の興味、得意分野を生かしてさまざまな切り口から地球環境に取り組むことができます。地球環境には、今はまだ誰も知らない未知の世界が広がっています。本コースでは、総合的な視点とともに、真摯に自然と向き合い、さまざまな問題に対して果敢に取り組んでいく人材の育成を目指しています。理学部数学コース物理学コース化学コース地球環境科学コース生物学コースKumamoto University 202058

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