熊本大学 2020
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生物学コースCourse of Biology目指す将来像生命科学の諸問題に積極的に取り組むことができる人材へ★医薬品製造業 ★化学工業 ★食料品・飼料製造業 ★農業、技術サービス業★医療・福祉 ★国家・地方公務員 ★中学・高等学校教員1特徴2特徴3特徴私たちヒトをはじめとする動植物個体の成り立ち、自然界のなかでの適応方法、他種との共存関係について、これまでに明らかにされたことを学びます。現在最前線で行われている研究で用いられる遺伝子操作技術や生態系解析技術などについて、体験を通して学びます。最終学年では、一人ひとりがテーマを持ち、未だ明らかにされていない生命現象について研究を行います。この研究を通して、計画立案能力、情報収集力、解析力、プレゼンテーション能力、およびコミュニケーション能力を身に付けます。これこそが皆さんの将来を切り開くための財産になります。自身のテーマに沿って卒業研究をおこないます。また、大学院進学に向けて発展した科目を履修することができます。4年次教養教育科目の中の理系基礎科目から数学と理科全分野を学習します。高校での未履修科目等に配慮したクラス編成も行われ、習熟度に応じた授業を行います。その他、外国語等の教養教育科目も履修します。また、5月ごろに新入生合宿研修を行い、クラス対抗でのレクリエーションを行うなどして親睦を深めます。1年次理学共通科目の履修が始まります。3年次のコース選択に向け、希望するコースの科目を中心に、理学の広い分野の基礎知識を修得し、自分の興味や希望に合ったコース選択を行います。★生物学分野として『生物多様性学』『細胞生理学』などを学び、生物学における実験方法を身に付けます。理学専門科目の履修が始まります。本コースには「細胞生物学」「生物多様性学」のふたつの履修モデルがあり、受講することが望ましい科目が設定されています。また、モデルをまたがって履修することも可能です。「多細胞個体、細胞、生体高分子といった様々なレベルの情報を統合して声明を理解する能力」や「生物の多様性を遺伝子・種・生態系レベルで理解する能力」を身に付けるため、自ら思考し新たな知見を得、「生命のしくみ」に対する理解を深めることを目指します。研究領域は多岐にわたり、実習を行うフィールドは海から山までと広い範囲に及びます。2年次3年次〈全コース共通〉〈全コース共通〉【学びの概要】生化学分子遺伝学保全生物学免疫学植物生理学海洋生態多様性学生命活動を担うタンパク質、脂質糖質、遺伝の本体である核酸などの構造や性質について基本的な知識を学びます。真核生物における遺伝子発現の基本的な制御の仕組みを理解し、癌や遺伝性の疾患、進化など高次生命現象における遺伝子研究の現状を学びます。生物多様性をキーワードに、生命の豊かさとその危機的状況を理解し、保全生物学の初歩を学びます。医学的には主体防御、生物学的には自他の個体識別である免疫系の特質を学びます。植物生理学の基本を学び、植物のなかで起きている現象を理解します。海洋の多様な環境にそれぞれの生物が適応して生活していることを理解し、海洋環境の保全について学びます。性決定・性分化機構~メダカを絶滅から救う~多くの生物の存続に不可欠な雄と雌を作り分ける性決定・性分化というシステム。この生物にとって基本的な分子機構を解明するべく、水温調節により性分化を制御できるヒラメと、遺伝学的解析が可能なメダカを用いて研究を行っており、「試験管内で精子と卵をつくる」技術開発にも着手しています。目標・特徴「生命のしくみ」に対する理解を深め、自ら考え、新たな発見をしよう。 生物科学は、「生命のしくみ」を科学的に解明する学問。生物学コースでは、生命科学の諸問題に積極的に取り組んでいける人材の育成を目指し、卒業時までに「多細胞個体、細胞、生体高分子といったさまざまなレベルの情報を統合して生命を理解する能力」や「生物の多様性を遺伝子・種・生態系レベルで理解する能力」を身に付けます。Kumamoto University 202059

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