熊本大学案内 2021
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分子を極めて物質を自在に操る化学化学コース物理化学・無機化学・有機化学・分析化学・環境化学に関する講義や実習、卒業研究を通して、化学の基本原理と実験方法を学び、物質の構造、性質、反応性を論理的に理解・推論し、実験によって解析・検証するとともに、化合物を合理的に合成する力を身につけます。CourseofChemistry【学びの概要】化学変化を理解する礎となる化学熱力学や、物質を構成する個々の原子や分子の構造と性質を量子化学に基づいて電子に注目して学びます。いずれも現代化学を支える基盤となる学問であり、より高度な専門化学を理解する上で重要な知識となります。これらを基にした実験や演習を通じて、分子間力によって凝集した液相や固相の物性を、分子の性質と凝集相の構造からどのように理解するかを学びます。物理化学周期表に基づき各元素の性質を理解し、分子構造、酸・塩基化学、配位化学、配位子場理論、固体化学などの基礎知識を学びます。また遷移金属や希土類金属などの金属錯体における化学的・物理的・生物的性質について、幅広く学びます。さらに最新のトピックスを取り入れた応用化学、ナノ材料、デバイスや物質データサイエンス分野なども紹介し、先端科学における話題提供も行います。無機化学有機化学の講義や実習を通して、有機化合物を形成する各種結合の本質を理解すると共に、その安定性や反応性を支配する様々な原理を学びます。これにより、有機化合物の性質や構造を正しく解析・予測し、原子の二次元および三次元的配列(立体化学)が高度に制御された標的分子を選択的に合成する実験手法や能力を身につけます。有機化学環境や生体を探る、あるいは物質の構造や状態を探る分析化学について学びます。分析化学はサイエンスや先端技術の分野ならびに環境や医療の分野でなくてはならない学問です。溶液化学、化学平衡の概念、化学物質の分離などの分析化学の基礎とともに、色や発光など光を用いる検出、イオンの質量数ごとに分ける検出など先進的な分析化学を学びます。分析化学目指す将来像物事の心理を探求する力、検証する力を持った人材へ★化学工業 ★医薬品製造 ★石油製品製造業 ★技術サービス業 ★食料品等製造業 ★中学・高等学校教員 など実験風景実験風景実験風景自身の興味・関心に基づく卒業研究を行います。また、大学院進学に向けた指導も行います。4年次教養教育科目の中の理系基礎科目から数学と理科全分野を学修します。高校での未履修科目等に配慮したクラス編成も行われ、習熟度に応じた授業を行います。その他、外国語等の教養教育科目も履修します。また、5月ごろに新入生合宿研修を行い、クラス対抗でのレクリエーションを行うなどして親睦を深めます。1年次理学共通科目の履修が始まります。3年次のコース選択に向け、希望するコースの科目を中心に、理学の広い分野の基礎知識を修得し、自分の興味や希望に合ったコース選択を行います。★化学分野として『基礎無機化学』『基礎有機化学』などを学ぶとともに、実験方法の基礎を身につけます。理学専門科目の履修が始まります。物理化学、無機化学、有機化学、分析化学の専門分野の講義と実験を通して化学の基本原理と実験を学びます。また、理論的な理解と実験により事実を検証していく能力を育てる事を重視しています。2年次3年次〈全コース共通〉〈全コース共通〉理学部数学コース物理学コース化学コース地球環境科学コース生物学コースKumamoto University 202142

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