熊本大学案内 2021
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 どの講義を受講するかはとても悩みました。肥後熊本学は学部に関係なく、6つのどの分野でも選択できるので、色々心惹かれましたが、選んだのは『水環境』についての講義です。 私は高校の修学旅行で行ったベトナムの茶色く濁った川に衝撃を受け、『水』に興味をもっていました。熊大への進学を決めた理由も『水』です。熊本は地下水が豊富な都市として有名ですが、熊本の『水』がどのようにすごいのか、県外出身の私には未知の世界だったからです。 講義では熊本の豊かな水環境についての基礎を知ることができました。豊かな地下水、大きな川・湖とその成り立ちなど、肥後熊本学で学んだことが、進級してから専門科目を学ぶ上での土台になっています。 1年生の最初に肥後熊本学を受講することで『熊本大学で学ぶ』基礎を作ってもらえたと感じています。科目の幅が広いので、すべての学生のニーズに応えてくれると思います。地域について学ぶことの意義とは?―肥後熊本学担当教員にきく。-肥後熊本学を学んだ学生に聞く。熊本大学ならではの学び「歴史」「文化」「社会」「自然」「環境」「生命」の6領域において、熊本の身近な事物を見つめなおすことにより、より本質的で普遍的な課題への理解を深めることを目的としています。教養とは情報を持っていることではなく、『知』のレベルまで高め、人間的な幅を広げ、人格を形成するものです。熊本大学の、「肥後熊本学」を含む教養教育で、真の『知』を涵養させましょう。熊本大学熊本創生推進機構 准教授担当分野:社会分野テーマ:都市計画トピック:まちづくり・市街地再整備内山 忠 先生 肥後熊本学は、他地域と比較したり、身近な地域を題材にしたりと、より深く地域特性を知る事のできる初年度の教養教育です。また、複雑な社会・地域課題解決の知識や解決能力育成においても重要です。 総合大学として各分野の講師によって6分野12コースの必修科目として開講しています。受講は1コースのみとなりますが、eラーニングによって他分野も学ぶことができ、幅広く地域特性を理解できる魅力的な科目です。 更に、熊本地域を知ることは、自らがどの様な地で学んでいるのかを理解でき、学生自身の「ふるさとも再認識」し、地域特有の「良さ」とともに総合的な奥深い教養を育みます。 その郷土愛と奥深い教養の育みは、人生の基盤となる大切な大学生活だけでなく、就職やその後の人生においても大きな影響を与えることにつながると信じています。そういった意味では「肥後熊本学」は「ひと」の礎となる重要科目といってもよいでしょう。工学部 社会環境工学科(現:土木建築学科) 4年奥田 耕大 さん科目名【環境A:自然災害】この日は熊本地震をテーマに地震の発生メカニズムと、被害状況について、その後の対応と課題、地震と津波への防災対策についての講義。ほかの自然災害についても学び、防災対策の基本を知る。熊本大学の教養教育熊本大学の教養教育熊本大学の教養教育「肥後熊本学」「肥後熊本学」「肥後熊本学」―地域の情報を普遍性ある「知」へ高める―地域の情報を普遍性ある「知」へ高める―地域の情報を普遍性ある「知」へ高める郷土愛と奥深い教養を育み「ひと」の礎をつくる『熊本大学で学ぶ』基礎を作ってくれる。※eラーニング:コンピューターとITネットワークを使って学習することができるシステム。肥後熊本学は、講義形式の授業で選択できなかった領域を、自分の興味に合わせて学ぶことができる機会を提供しています。熊大の先生の最新研究や、学生のさまざまな活動を見てみよう!熊大の今が分かるwebマガジン年4回発行の広報誌Kumadai Now(熊大なう)検 索熊大通信検 索Kumamoto University 20216

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