難解な「草枕」ではあるが、それを「パターン通りには展開しない宮崎アニメのようなもの」として捉えることによって、「草枕」に接近していくことができ、また、その世界的な価値が見えてくるというのが本稿の結論である。これが「草枕」復活への第一歩になるかもしれない。 1 橋本暢夫『中等学校国語科教材史研究』(2002・7、 溪水社) 2 半藤一利・宮崎駿『腰抜け愛国談義』(文藝春秋、2013・8) 3 「映画『崖の上のポニョ』公式サイト - “夏目漱石”に意外なルーツ」
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