約500種もの生薬が流通しており、その約50%(250種)が汎用さていることか1.熊本県の野生植物表1. 黒髪北キャンパス内で見られた有用植物の一部 日本の維管束植物約6千種の約1割(10%)を有用植物として考えると、熊本県に自生する有用植物2100種のうちほぼ全てが薬用植物として利用出来るのではないかと推測することができます。また、現在、漢方薬の原料として市場にはら、それら生薬の基原植物として熊本産の有用植物の有効利用を期待できるのではないかと考えています。 九州は日本列島の西南に位置し、暖流が流れ温暖な気候に恵まれており、また古くは大陸の一部であったために、大陸系、南方系、日本固有種の三系統の植物が混在している独特な植物相を示しています。特に熊本県はその影響が特に著しいとされています。 阿蘇地域は朝鮮や中国など大陸と共通の植物が多く見られます。これらの植物は大陸と陸続きであった時代に北からその分布を広げたものです。これは、阿蘇地方が冷涼な気候に恵まれていること、放牧が古くから行われるために人為的な草原が発達していること、小さな湿地が各地に残っていることなど、大陸系の植物の生育に適しているからと考えらます。この地域を特徴づける植物として、ヒゴタイ、ヒゴシオン、ヤツシロソウ、キスミレ、ツクシフウロ、タマボウキなどがあります。イヌマキオニヤブソテツサンシュユクスノキナギヘクソカズラマツヤブガラシワラビイヌビワイヌマキオニユリクサイチゴクルミソテツナルコユリヨメナワラビ薬用植物 食用植物
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