熊本大学 工学部案内
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モノを設計・製作する基礎を身につけ、幅広い分野で活躍卒業後の進路● 進 学 … 熊本大学大学院(博士後期課程を含む)、他大学大学院● 就 職  化学・石油・食品・バイオ… 三菱ケミカル、帝人、旭硝子、住友化学、宇部興産鉄鋼・金属 … 新日鐵住金、日立金属、三菱マテリアル、日本鋳鍛鋼機械・精密 … トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、スズキ、トヨタ自動車九州、IHI、富士重工業、川崎重工業、日立造船、佐世保重工業、三井造船、酉島製作所、クボタ、ダイハツ、いすゞ自動車、京セラ、アイシン・エィ・ダブリュ、牧野フライス、宇部興産機械、菱友システム技術 電機 … パナソニック、三菱電機、富士電機、安川電機、住友電気工業、東京エレクトロン、村田製作所、戸上電機製作所、スタンレー電気、富士通ゼネラル、日本電産情報通信・ソフトウェア … 富士通、日本アルゴリズム、東レ、東芝メディカルシステムズ、NTTデータ九州、RKKコンピューターサービス公務員・教員・研究機関 … 宮崎市役所、八代農業高等学校、大分豊府高等学校、東海大学附属星翔高等学校その他業種 … 九州電力、全日本空輸、熊本銀行、WDB工学、西日本プラント工業、日本海事協会、LIXIL、日鐵住金建材、西日本高速道路エンジニアリング、有人宇宙システム ● その他 … 教員採用試験受験準備、大学院受験準備、公務員受験準備 進学・就職状況 ちなみに川島准教授が学部で教えているのは、『材料力学』と『設計製図』。また『機械工学実験』の授業では、引張試験を学生に実習させています。実験機を使い、ハガネに室温で引張り負荷をかけ、金属の力と変形の関係を理解します。「1年次の『材料力学1』では、たとえば金属の軸をねじるときに長さや直径をもとにある角度までねじるために必要な力の求め方などを理解し、2年次の『材料力学2』では梁を2点で支えて荷重をかけた場合の変形の求め方などを学びます。1年の頃に授業で学んだことをベースに2年に上がりますから、モノを設計・製作するための基礎が身につきます」。さらに3年次で学ぶ『設計製図』は、個々の学生ごとに与えられた数値をもとに重いモノを持ち上げる装置の設計図作成に取り組みます。 「機械系学科は、幅広い業界へ就職できることが強み」と語る、川島准教授。「卒業生の就職先は自動車、製鉄、製造、化学メーカー、プラントメーカーなど。なかには公務員になる人もいます。公務として様々な仕事がありますから需要があるんですよ。今の時代、どの業界も機械は必須。将来を決めかねている人は機械系の分野へ進んでおくと、将来の選択肢が広がると思います」う一つ取り組んでいるのが、『ゴムの材料特性』の研究です。「金属の場合、変形と荷重の関係性は知られていますが、ゴムはこれと断言できる結果が見つかっていません。どういう力でどのように変形するか。或いは、どんな変形によってどのような力をもたらすか。そもそもゴムは劣化しやすい材料ですから劣化試験も合わせて、半年から1年がかりで研究を行います」。これらの結果から分かるのは、使用条件による耐久性。身近なものではタッパーなどのパッキンや防振材の性能改善などが期待できます。もクリープ試験機。1200℃まで加熱可能ですが、通常は650℃で使用しています。27

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