熊本大学案内 2022
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学長挨拶 熊本大学は、明治20年(1887)に設立された第五高等中学校(五高)から数えて130年、昭和24年(1949)に五高など6つの官立学校を統合した国立熊本大学の発足から数えて70年以上の歴史のある総合大学です。五高では夏目漱石、嘉納治五郎、ラフカディオ・ハーンなどの偉人が勤め、赤煉瓦造の旧本館「五高記念館」、正門であった赤門などは国の重要文化財に指定されています。このような素晴らしい歴史の継承を踏まえながら、熊本大学は発展を続けています。その中で特にグローバルに活躍する人材を育成し、国内のみならず、国際社会に貢献してきました。 2020年の年頭から始まった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な大流行(パンデミック)は、1918年のスペイン風邪の大流行以来100年ぶりに発生し、全世界に大きな打撃を与えています。新薬開発やワクチンの研究が国際的に活発に行われていますが、回復までまだ時間がかかりそうです。 その一方で、社会のデジタル革新(DX)は急速に進み、IoT、AI、ロボット、ビッグデータなどの利用が活発になってきました。さらに、人文社会分野からは、感染拡大を防止するために社会の様々な立場からのコミュニケーションの重要性が認識されてきました。これらの課題に対応するためには、理系教育、文系教育だけでなく、それらの融合した教育が重要になってきます。熊本大学では文理融合教育にも力を入れています。 私は半世紀前の1972年に熊本大学に入学しました。5年前から大阪に異動しCOVID-19の猛威にもさらされましたが、2021年4月再び熊本大学に帰って参りました。ニューノーマルの時代、皆さんと一緒になって伝統ある熊本大学で、あなたの新しい歴史を作りましょう。伝統ある熊本大学で新しい歴史を作りましょう熊本大学 学長 小川久雄Kumamoto University 20223

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