熊本大学案内 2022
7/76

 心理学は、人間のあらゆる行動が研究対象となります。見る、聞く、理解する、覚える、考える、そして「知る」。私たちは、どのように物事や人物を知覚し、認識しているのかについて、実験や演習等を多用し、心の動きに関する新しい知見を生み出しています。さらに、私たちの研究室では、基礎研究から臨床応用への橋渡し研究(トランスレーショナル・リサーチ)を目指しています。将来、どのような職種であっても、これらで培われた視点はきっと役に立つはずです。発達に興味がある方、脳機能計測などの生理指標に興味がある方なども募集しております。私たちの研究に興味がありましたら、右記のHPをご覧ください。お問い合わせはE-mailにて受け付けております。人間の行動を客観的にとらえ基礎研究と臨床応用の橋渡しを目指す機械学習による診断予測脳機能計測実習の様子総合人間学科に入学後、2学年で人間科学コースに進むと3学年以降に研究室に配属されます。人がどう認識しているかを探究文学部心理学研究室って?教育学部独自の行事が充実。教員としての力を培います。小学生を交えた体育祭少年院・刑務所などを訪問し、問題の本質を考えます。“現場主義”スタイルで法的素養を基礎に経済学なども履修。多方面の知識を習得します。多彩な科目展開で視野を広げる学生や教授との信頼関係を築き、確かな知識と技術を学びます。阿蘇の合宿研修にて教育学部のいいところ法学部のいいところ非行少年・犯罪者の立ち直り差別被害の救済制度を探究数学がどの分野にどう応用されるのか「学び」の価値を実感する教育を 主に、確率統計学や計算機・情報数学などの「応用数学」に関する授業を担当しています。数学は、大きな柱として、代数学・幾何学・解析学といった純粋数学があります。ほかには、応用数学、工学や社会科学などの応用分野との狭間の領域などに分けられます。教育学部では、数学の中の閉じた数学の面白さや重要性について理解するだけでなく、実際に数学がどの分野で応用されているかを知るための機会として、これらの授業が開講されています。 教育学部に入学するからには、算数や数学は学ぶ価値があると実感してほしいと思います。先生自身が学ぶ意味を理解できれば、子どもたちにもその教科の必要性が感じられるはずです。そのために、私も皆さんがこの授業を選んでよかったと思える内容にしたいと考えています。 現在は、いじめ・体罰・虐待などの被害を受けた非行少年の立ち直りに、何が必要なのかを研究しています。さらに、この研究を通して、社会の中で疎外されてきた犯罪者に、厳しい処分を科すことによる更生が真実なのかも追究しています。犯罪者の多くは、いじめや虐待などの過去を抱えている場合も多く、生い立ちが恵まれていません。犯罪者の立ち直りについても、何が必要なのかを考えています。 もう一つの研究は、熊本でのハンセン病差別被害の克服に向けた取り組みについて。加えて、ハンセン病差別に起因した冤罪事件とされる菊池事件の雪冤に向けて、刑事再審手続きのあるべき姿についての研究にも力を注ぎました。差別被害を受けた方々のため、真の救済に向けた制度の在り方を明確にすることができたらと願っています。●連絡先HP 「熊大心理」で検索https://www.let.kumamoto-u.ac.jp/ihs/hum/psychology/index.htmlE-mail yasumura@kumamoto-u.ac.jp鍋やたこ焼きを楽しむときもあれば、熱い議論を交わすことも。※2019年度からはコロナウイルスの 影響により、会食等は実施していません。学びも遊びもとことん真剣文学部は11ページから教育学部は17ページから法学部は23ページから行政経済政治交渉紛争解決国際社会法Kumamoto University 20226

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る