フィールドワークを通し、現代社会を見つめるDepartment of Integrated Human Studies地域社会学民俗学地理学カリキュラム例紹介現地調査終了後、宿でのミーティング(民俗学 実習)ィールドワークに基づく実践的な教育が特徴フです。現代社会の諸課題は様々な要素が複雑に絡み合った複合的な性格をもっています。そのため、全体像を理解するには、現実世界を総合的に捉える必要があります。その方法として、現場に出て、観察やインタビューなどを通して問題を発見することが有効です。本コースでは、地域社会学、民俗学、地理学のそれぞれの方法に基づくフィールドワークを通して、現代社会の課題を理解する視点や方法を学びます。この経験は社会人としての様々な技能の獲得にもつながります。対人コミュニケーション力、企画力、取材力、データの分析力などを養うことができ、卒業生は多方面で活躍しています。また、フィールドで多くの人々と出会うことで自分自身を(再)発見することもあるでしょう。机上の学問に飽き足らない人や、何でも見たいという好奇心旺盛な人におすすめです。地域社会学は、現実の地域の具体的課題について真正面から取り組む学問です。書物から学ぶだけでなく、フィールドに出て多くの人たちから生きた知識や経験を学び、調査法や技術を身につけます。また、様々な統計資料を読みこなし、演習形式の授業での発表や討論を通して、自分の意見や主張を論理的に組み立て説得力のある論を展開できる力を磨きます。それらの力が社会で活躍できる実践力となっています。民俗学とは、明治時代の官僚・柳田国男が「経世済民」を志してつくり上げた「野の学問」です。経世済民とは「世の中をよく見て、社会を身近なところから変えていこう!多くの人々のためにより良いものにしていこう!」という考え方。私たちの生活・文化・習慣・価値観などの変遷を追い、「民俗の思想」が今後の社会にどのような豊かさをもたらせるのか、ともに考えましょう。土地や場所、地域などに関する「なぜ」を問い、地域を良くするにはどうすればよいか、といった課題に取り組みます。研究テーマは産業、社会、文化、生活行動、交通、都市、農山漁村、自然環境など様々。教育面ではフィールドワークとデータ解析の両面に力を入れています。フィールドワークの手法を学び、地理情報システム(GIS)や多変量解析などを利用したデータ解析の手法を習得します。けいせいさいみんどんなことを学ぶのですか文学部 総合人間学科地域科学コース教育研究領域(履修モデル)?
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