Department of Historyコースでは、「文献史料や考古資料を的確な本手法・技術で調査・分析する作業を通じて過去の歴史を読み解き、さらに人間や社会について真摯に考察するとともに、現代を含めた時代の本質を正しく理解したうえで現代社会の諸問題に対応し、発言できる」人材の育成を目標としています。日本史学と考古学、2つの教育研究領域は、2年次の実習科目において相互乗り入れを実施しています。具体的には、日本史学が「歴史資料学実習B-Ⅰ」を選択必修科目に指定し、考古学の基礎(測量・図面作成・遺物の写真撮影等)を習得。一方、考古学も「歴史資料学実習A-Ⅰ」を同じく選択科目に指定し、基礎的な古文書解読及び古文書史料の扱い方を習得できるようにしています。これは、学生の中で希望の多い学芸員資格取得を実践的なレベルでサポートするためのものです。日本史のほぼ全時代、全分野の研究ができますが、各教員の研究領域に合わせ、特に近世史とその前後に重点を置きます。2年次からの専門教育では本学に架蔵されている永青文庫細川家文書や阿蘇家文書などを駆使し、史料の読解力を育成。3年次の歴史資料学野外実習では古文書の調査から保存・活用方法の策定までを実地で行います。学生が歴史の「読み手」から「書き手」に成長できるような環境を整えています。考古学は具体的な「モノ」によって人間の歴史を考える学問です。その方法の基礎は、何と言っても発掘調査にあります。当履修モデルではきちんとした発掘調査のできる考古学のプロフェッショナルの育成を教育目標に掲げています。毎年、熊本県内や九州各地で実習発掘を行い、長い時間をかけて調査・研究を行うことで考古学の基礎理論を学び、古代人の生活復元の方法を習得していきます。過去の歴史を読み解く能力を身につける日本史学考古学カリキュラム例紹介日本史学 授業風景どんなことを学ぶのですか文学部 歴史学科教育研究領域(履修モデル)歴史資料学コース?
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