熊本大学 理学部 2024
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まつだ  かずひろ教授ふなこし   よしと(4年)超伝導現象におけるマイスナー効果下に並んでいるものが強力な磁石浮いている黒い物体が超伝導体テルミット反応のシミュレーション電子ビームを用いた微細加工装置講義風景松田 和博研究分野:構造不規則系の     実験的研究冨名腰 義人■■■■■■■■2年次開講科目力学演習、電磁気学、電磁気学演習3年次開講科目量子力学(Ⅰ,Ⅱ)、量子力学Ⅰ演習、量子力学Ⅱ演習、統計力学(Ⅰ,Ⅱ)、統計力学Ⅰ演習、統計力学Ⅱ演習、物理数学、物理実験学、光学、物性物理学、特殊相対論、コンピュータ物理学、物理実験(A,B)、データサイエンス(Ⅰ,Ⅱ)4年次開講科目素粒子宇宙物理学、半導体量子物理学、量子ビーム物理学、物理学セミナー(A,B)、 物理特別講義(A〜D)、卒業研究 人に説明できるほど理解できたそれが続けるモチベーションに 高校で学ぶ物理は、長い歴史の中で積み重ねられた一番上の部分だけです。大学で、その下にある部分を理解することは難しく感じました。でも授業を受ける中で、さっぱり分からなかったことが少しずつ分かり、人に説明できるくらいまで理解できることも多く、それが物理を続けるモチベーションになりました。 松田研究室での勉強は、学部3年生までに学んだ土台と、専門的研究の間に必要な新たな土台を作っているようなイメージ。分からないことをしっかりと追究していく姿勢を大切にしている研究室です。原子配置が不規則な物質の特有の性質を見る 結晶固体と違い、液体や気体の中の原子は動き回っていて、その配置は不規則です。特に、溶けた金属(液体金属)に興味を持っています。液体金属は電気を通しますが、気体金属は通しません。液体が気体になるときに、原子や電子がどう振る舞っているのか。温度や圧力を変えながら、X線を用いて実験的に調べています。特に対象としているのがアルカリ金属。水素と同族でもあり、興味深い対象です。 周期表は金属と非金属に分かれますが、それはあくまでも常温・常圧の世界。条件によって、金属が非金属、非金属が金属であることがあります。周期表という枠組みの外にどういう世界があるのか、それを追求することはとても興味深いと思います。「なぜ」や「分からない」ということを大切にして探究できる場が大学ですから、それを楽しみにこの世界に入ってきてくれるとうれしいですね。LaboratoryLabornow

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