熊本大学 理学部 2024
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阿蘇2火砕流(溶結凝灰岩)とその下の溶岩が見える露頭岩石 ・ 鉱物試料の微 小な組織、組成、結晶構造を解析することができる超高分解能走査型電子顕微鏡表面電離型質量分析計(TIMS)ハンレイ岩とカンラン岩の境界(オマーンオフィオライト、フィズ地域) :地殻ーマントル境界天草市から産出した白亜紀のアンモナイト化石阿蘇火山中岳の噴火と周辺域の火山灰層 質量分析計を用いて堆積岩や火山岩の微量元素 ・同位体組成分析および放射年代測定を行い、生物大絶滅期の地球表層環境変化の仕組みや、マグマ生成に関与した地球深部マントル物質の成因を研究しています。磁性から探る地球・惑星の変動 岩石の磁化を用いて、地球磁場変動や火成活動を研究しています。火山岩の磁化を測定して、地磁気逆転などの過去の地球磁場変動を精密に復元する研究、さらには、復元された地球磁場データにもとづいて火山噴火過程に時間情報を入れる研究を進めています。地球における反応と物質移動のメカニズム 私たちが暮らす大地は、 地球誕生以来、 絶え間なく続く地球の進化 ・ 変動の結果もたらされました。地球では人間の日常を超えた時間の中で、さまざまな現象が起こり、今も起こっています。しかし、 私たちは全ての現象を完全には理解していません。私たちは、野外観察、試料分析、高温・ 高圧実験などを通じて、地殻やマントル、 さらには惑星を構成する物質の性質や組成、 その形成過程について研究を行っています。同位体地球化学マグマの活動に伴うマントル、地殻の発達過程 火山や深成岩体の野外調査、 分析試料の採集、 岩石薄片の顕微鏡観察、各種機器による化学分析によって、 マントル、 地殻で起こった種々の過程を検証し、 マグマの発生、 分化から噴火までを研究します。生物進化と地球史・古環境の解析 地層中から発見されるさまざまな化石から、すでに絶滅した生物の形態や生活の様子と、それらが生きていた当時の環境を復元し、生物の進化や地球環境の変遷を明らかにします。火山灰層序からみた火山噴火活動史 わが国には111個の活火山が存在し、その周辺域には火山灰などの噴出物が分布しています。そうした火山灰の層序に基づいて過去の噴火活動史を明らかにするとともに、最近の火山活動に関する調査も行って、将来の噴火発生や推移の予測をめざしています。地球環境科学コース 研究の紹介

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