熊本大学 令和8年度(2026年度)入学者選抜要項
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熊本大学では、2030 年までを見据えた中長期的なビジョンとして「熊本大学イニシアティブ 2030」を策定し、地域と世界に開かれ、共創を通じて社会に貢献する教育研究拠点大学として、教育面では国際社会で通用するグローバル人材の育成、社会との共創の面では地域における社会変革や社会課題解決を図り、地域の活性化や地方創生に取り組んでいます。 現代社会には人口減少や経済的格差など、早期に解決することが困難な課題が数多く存在し、これらの課題解決には、社会を構成する多数の人たちが協力し解決へと導く大きな力を生み出し、持続可能な社会を共に創ることが重要となります。また、現代の社会的課題は、従来型の学部での教育から獲得される単一領域の専門知では解決できない複雑な課題であり、課題解決に取り組むにあたっては、あらゆる分野の知見を総合的に活用して社会の諸課題への的確な対応を図ることが不可欠です。 これらのことを踏まえ、新たな分野横断・文理融合の学位プログラムとして令和8年度に「共創学環」(学部等連係課程実施基本組織(学部相当組織))の設置を計画しています。 共創学環では、「地球規模の視野と地域の視点で考え行動し、共生共創する地域をデザインできる課題発見・設定・解決型人材並びに社会イノベーションを創出する人材の養成」を目的とし、地域社会から国際社会に至るさまざまな社会課題を見いだし、実践を通じて課題解決に導くために必要な知識・スキルを身に付け、さらに、実際の社会で実践・展開し、持続可能な社会の実現に向けてイノベーション(社会変革をもたらす新しい価値)を創り出す人材を育成します。 文学部、法学部、理学部、工学部と連係した分野横断・文理融合型のカリキュラムを編成し、「経営・マネジメント」、「コミュニケーション」、「データサイエンス」の知識・スキルや特定の専門分野にとどまらない「学際的な専門知識・多面的な思考力」を身に付けます。また、自治体や経済団体、金融機関等と連携して課題解決に取り組み、「社会実践力」を身に付けます。 また、「地域イノベーションコース」と「グローバルイノベーションコース」を配置し、企業・自治体・金融機関等の実務家や起業家・経営者、それぞれ出身地が異なる外国人教員や海外の機関で活躍する人、海外の大学で学ぶ学生など国内外の多種多様な人たちとの連携した教育によって、地球規模の視野と地域に根ざした視点で、文理の知を融合し、周囲を巻き込み、持続可能な社会を共に創り出すことに取り組みます。 卒業後は、民間企業や自治体、金融機関、非営利団体、海外協力機関等の幅広い分野で活躍することを想定し、さらに社会起業家(ソーシャルベンチャー、ローカルベンチャー)の輩出を目指しています。 -1-こ の内容は、 現時点で計画中のも ので あり 、 文部科学省大学設置・ 学校法人審議会の審査結果等によ り 、 今後変更になる 可能性があり ま す。 確定後の内容については、 学生募集要項で 必ず確認し て く ださ い。 1 . 概要 共創学環の新設について

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