熊本大学 文学部 CAMPUS GUIDE 2026
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私に注意を向けることで、その音の聴き分けを可能にする注意機能のことです。普段何気なく行って 現代社会人間学専攻 認知哲学・心理学研究コース人間科学コース(心理学) 2023年卒田中 優希さん31 32専攻内に専門職コースまたは実践コースと研究コースを併設大学院の学びを通して得られるもの社会人学生への柔軟な対応カリキュラム上の特色各専攻内に、高度専門職業人の養成を主目的とする「専門職コース」または「実践コース」と研究者等の養成を主目的とする「研究コース」を設け、体系的履修を可能にするとともに、基礎的学術知を有する学部卒業生と実践知が豊富な社会人学生とが相互に刺激を与え合うような学習環境を設定しています。は、学部の卒業論文から継続して、ヒトの聴覚的注意という認知機能に着目した研究を行っています。聴覚的注意とは、騒がしい環境であっても、自分の聞きたい音や会話いる行動であっても、研究対象として様々なアプローチができます。大学院では研究に多くの時間を費やすことができるので、自分なりの考え方、研究方法を見出す楽しさがあります。また、積極的に学会などで研究発表し、議論することで、知識や思考力が豊かになり、プレゼン力も高まります。研究によって、得られるものは自分次第で無限にあると感じています。 学習条件が限られている社会人の学習ニーズに対応するため、専門職コース及び実践コースを中心として、主に社会人を対象とする教育プログラムについては、在職のまま科目の履修、受講、研究指導が受けられるように、柔軟な受講形態が可能となるように配慮しています。また、選抜方法においても社会人入試を設け、積極的な受け入れ体制を整えています。各専攻内のコースごとに必修科目や選択必修科目を配置し、教育の形式化を防ぐとともに体系的履修が可能となるようなカリキュラム編成となっています。また、専門職コース及び実践コースが単なる実務教育ではなく、学術的基盤のうえに専門的能力を高めていくものであることや、研究コースでは実践現場を踏まえた理論研究を目指していることから、開講科目の一定部分を共有できるように配慮しています。高度な専門性を有する人材を社会に供給していくためにも、本教育部は改革を持続的に実施しています。令和5年度には博士前期課程文化学専攻へ現代文化資源学研究コースを新設し、令和6年度には博士前期課程現代社会人間学専攻へ公認心理師専門職コースを設置しました。さらに、令和7年度には博士後期課程文化学専攻へ現代文化資源学領域を設置しました。社会文化科学教育部の特徴大学院生の声

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