2 年次開講科目3 年次開講科目4 年次開講科目失敗もチャンスに変えるその言葉を胸に実験に取り組む不斉炭素原子を持たずとも鏡像異性体になる分子に興味nowLaboratoryLabor 高校で学んだ有機反応化学がきっかけで化学が年好きになりました。熊本大学理学部では、最初の2年間は理学の分野を広く学んだあとに専攻を決めるるしことができます。でも、私は最初から化学を専攻したい気持ちが揺らぎませんでした。まだ世界に存在在反しない新しい物質を合成することができる有機反応化学にすごく魅力を感じています。ま 今は朝から夜まで研究室で実験をしています。まだ先輩から引き継いだ実験の最初の段階をやっててをいるところですが、入江教授から教わった「仮説を立てて実験し、たとえ結果が予想と違っていても、それを失敗とは思わずに、なぜ違ったのかを考えて次につなげるチャンスにしなさい」という言葉を大切にしながら日々実験に取り組んでいます。 分子には、鏡に映した形と元の形が重ならないものがあります。これら鏡映しの関係にある分子は互いに鏡像異性体と呼ばれ、沸点や融点などの物理的な性質は同じなのに、生物に対しては全く違う性質を示すことがあります。そのため、薬になる分子の場合は、体にとって有効な鏡像異性体だけを選んで使うことが大切です。 こうした“善玉”の鏡像異性体を作り分けることができる有機合成化学は、とても魅力的です。でも、私の研究の動機はもっとシンプルなものです。多くの人は、鏡像異性体ができるには不斉炭素原子が必要だと思いがちですが、実はそうではありません。不斉炭素原子がなくても、鏡像異性体になる分子があるのです。そういった分子は、形が螺旋(らせん)やプロペラのようで、とてもユニークです。私は、そんな面白い分子を作ったり応用したりする研究に特に興味を持っています。学生実験:水道水中金属イオンの測定合成した電気伝導性有機単結晶の観察タンデム型質量分析計による超微量物質の測定SQUID による化合物の磁気特性の測定核磁気共鳴装置 (NMR) による有機化合物の測定(4 年)学生実験:大気成分の吸光光度法による測定量子化学計算による電子構造の評価TEM による原子などの微細構造の観察有機化合物の分離−フラッシュカラムクロマトグラフィーロシア・バイカル湖におけるフィールド調査教授研究分野:有機合成化学有機化学Ⅱ、分析化学実験Ⅰ、無機化学実験Ⅰ、有機化学実験Ⅰ、物理化学実験Ⅰ物理化学 (Ⅰ, II , III )、無機化学 ( II , III )、有機化学Ⅲ、分析化学 ( II , III )、反応有機化学、分析化学実験Ⅱ、無機化学実験Ⅱ、有機化学実験Ⅱ、物理化学実験Ⅱ、化学特別講義(A 〜 L)、データサイエンス(Ⅰ,Ⅱ)卒業研究、化学セミナー、化学特別講義(A 〜 L)りょういりえ入江 亮あきらますだ増田 輝主な理学専門科目
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