合津マリンステーション研究実習棟(左手 2 階 建)と研 究 宿 泊 棟(右手 3 階建)。これらの他に飼育棟 (1階建) がある。建物 手 前 の 船 が ドルフィン SCナメクジウオ脊索 動 物。ス テ ーシ ョ ン の 近 く に国 内 有 数 の 生 息地 が あ る。脊 椎動 物 の 進 化 を 考え る 上 で 重 要 な生物である産業ナノマテリアル研究所くまもと水循環・減災研究教育センター極低温液化室を利用して行われる実験テーマ 極 限 静 寂 環 境 下 で の 極 微 な 基 本 的 相 互 作 用 の 研 究 、SQUID-NMR、超伝導材料の機能性に関する研究、高分子溶液物性、有機化合物の核磁気共鳴を用いる構造解析、物性制御及び機能 性 化 、m R N A 核 外 輸 送 の 分 子 機 構 に 関 す る 研 究 、R b - S r 、Sm-Nd、Pb-Pb放射年代測定、環境放射能測定、生体関連物質吸着剤の開発、両生類精子形式機構の解析、色素包接化合物の分子内運動、液体窒素中を伝播する衝撃波の可視化実験、焼結低合金鋼の高性能化に向けたメゾヘテロ組織制御、IC.デバイスの諸研究、透過電子顕微鏡による先端材料の微細構造解析、構造規制電極表面の作製と表面単分子膜構造の解析、溶接・接合材の破壊強度、hcp金属の塑性変形機構に関する研究、熱分析による合金の相変態過程の解明、ピコスケール制御 極低温液化室では、液体ヘリウム(−269℃)、及び液体窒素(−196℃)を全学の研究室に供給しており、年間延べ3500人の学生や教職員が利用しています。これらの教育・研究用寒剤はさまざまな実験テーマにおいて活用され、多くの最先端研究を支えています。 合津マリンステーション(熊本県上天草市松島町)は雲仙天草国立公園の中の景勝地、天草松島にあります。 建物3棟と船舶2隻があり、教授1名、准教授3名、技術専門員1名が常駐しています。理学部附属の臨海実験所として発足し、現在は、くまもと水循環・減災研究教育センターの附属施設ですが、理学部の臨海実習や卒業研究などに利用されています。 ステーションは有明海と八代海の両内海の接点に位置し、甲殻類・貝類などを対象とした生態・分類・行動学的研究が行われています。また、沿岸域の種多様性維持・環境保全に関する研究を通して、地域の環境問題に関する助言・指導も行っています。 臨海実習は、主として春休み・夏休みに泊まり込みで行われます。3階建ての研究宿泊棟には最大46名の宿泊・実習が可能です。海岸動物の分類・生態実習や行動学実験、海洋観測など、いろいろな実習が行われています。 理学部の学生は卒業研究のためにステーションに長期滞在することができます。今までに、シオマネキ類・ウミホタル・トビハゼなどを対象とした個性的な研究が行われ、成果は学会でも発表されています。「宝の海」とも称される有明海の夕景。遠く雲仙普賢岳を望む。この景勝の地には、近年絶滅が危惧される多数の生物が今も息づいている液体窒素タンク極低温液化室合津マリンステーション
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