熊本大学 理学部 2026
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ことわりIsobe Hiroshi 理学とは「自然の理」を明らかにする学問です。目に見える、手にすることができるものだけではなく、今の私たちには手の届かない場所に存在するものや、時間軸を超えてはるかな過去に存在したもの、将来存在するであろうものも対象となります。 さらに、さまざまな事物とそれらの性質、そこで起こる現象や出来事、それらの間の関係を司る普遍的な論理も理学の大切な対象です。 「自然の理」から出発して科学を追究し、技術として応用することによって、私たちの暮らしは支えられています。そしてこれからも社会を支えていくすべての科学技術の礎には理学があるのです。 熊本大学理学部は、理学科一学科制を取っています。幅広い分野の基礎を学んだあと、それらをもとにして一人ひとりがより詳しく「知りたい」と思える対象を見つけることができます。これは、「理学」から「科学」へと続く道筋なのです。 いろいろなことに興味を持ち、「不思議だな」「面白いな」「知りたい」と思うことを探してください。それは、あふれる情報に対して「本当なのだろうか」「なぜそれが言えるのだろうか」と疑ってみるところから始まります。頭の片隅でいいので、科学的な想像力を働かせて「なぜ」と自分で考える意識を持ち続けることで、きっと新しい世界が広がります。自然の姿を知りその背後にある論理を探求する学問「本当にそうなのか」疑いを持ち続けよう理 学 部 長 挨 拶熊本大学理学部長 磯部 博志SDGs(持続可能な開発目標)が注目されています。ロゴを表示するだけでは何も変わりません。不確実性に満ちた世界の中で、2030年、2050年を超えて多様性に富み持続可能な社会を実現するためには、幅広い視野を持ち、科学的根拠に基づいて論理的に考えることができる人材が求められています。熊本大学理学部は、そのような人材を輩出することを目指しています。        から始めようこの世界と宇宙のあらゆるもの現在・過去・未来を明らかにする「知りたい」

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