※2024 年度に取材※2023 年度に取材※2025 年度に取材※2025 年度に取材「結果」から、誰も見ることができない過去の「原因」を推測する必要があ組む、日本最大級の研究機関です。アカデミアで行われている基礎的な研究と、企業で行われている実用的な研究のどちらに進むか迷っていた時に、どちらも重視している産総研の存在を知り、研究員になりました。 熊本大学理学部の良さは、自然科学について幅広く学べるところだと思います。友人とそれぞれの得意分野を持ち寄りながら、ともにテスト勉強をしたのは良い思い出です。大学時代は将来の自分を形成するための重要な期間。大学生活を楽しむとともに、将来のなりたい自分を想像しながら、いろんな経験をしてほしいと思います。仮説を立て何度も検証することによって培われたスキルです。岩石だけが記録している絶滅事件を解き明かすことで、現代でも起こりうる大規模火山噴火などによる地球環境の変化や、生物に与える長期的な影響について重要な知見をもたらすことも期待できます。 熊本大学理学部は、将来についてじっくり考えられる場所だと思います。私自身、興味のある分野が曖昧なまま入学しました。「何に興味があるのか」がわからなくても、先生方と交流しながらたくさんの研究分野に触れることで、選択肢の幅を広げ、やりたいことが見つかると思います。から、プロジェクトリーダーとして活躍できていると思います。 学生時代は、熊本地震で大規模な斜面崩壊が起きた阿蘇北向谷原始林で、植生や地形を調査し、崩壊した場所の植生と地形に何らかの関係性がないかを研究していました。 理系分野に進学したいけれど、何を専攻したいのか迷っている方、さまざまな学問に触れてみたい方に理学部はお勧めです。受験勉強は大変ですが、社会人になってからも、その経験が生きてくるタイミングがありますので、頑張ってください。たが、入学して生物を学び、より深く学びたいと思い、生物コースを選択しました。大学に入ってもう一度自分の興味を探ることができるのは熊本大学理学部ならではだと思います。 どの大学に行きたいか、いろいろな大学を見て選んでみてください。それぞれに良さがあると思います。大学に入って講義を受ける中で、興味・関心を持つものがより明確になっていくと思います。熊本大学理学部はその時間をたくさん取ってくれる場所です。2013 年 理学部理学科 卒業2018 年 大学院自然科学研究科 国立研究開発法人産業技術総合研究所 バイオマスの有効利用に関する研究をしています。バイオマスの有効利用は地球温暖化の防止や循環型社会の形成といった世界的な課題の解決に寄与する技術です。その中でも私は学生時代に培った有機合成技術と触媒技術を生かして、バイオマスを有用な化合物に変換する技術を開発しています。 今の目標は2050年のカーボンニュートラルを達成するための技術を創出・社会実装し、環境問題の解決に貢献することです。 私の所属する産業技術総合研究所は技術の創出と社会実装で社会課題の解決に取り2015 年 理学部理学科 卒業2021 年 大学院自然科学研究科 福岡大学理学部地球圏科学科 大学時代の研究で最も時間を要したのが、堆積岩からプランクトンの化石を抽出する作業。効率的な方法を開発しようと試行錯誤を重ね、大きく発展させることにつながりました。これまでのやり方で満足せず、向上心を持って検証を重ねるという姿勢は、学んだことの一つです。 三畳紀末(約2億140万年前)の陸上と海洋に暮らす生物に起こった大量絶滅事件について研究しています。当時の地層に記録された様々なります。このような思考法は、学部時代から繰り返し行なってきた様々な2021 年 理学部理学科 卒業2023 年 大学院自然科学教育部 栗原工業株式会社 □□ 総合設備工事業者として、建物に明かりを灯し、人々の豊かなくらしをつくる仕事をしています。建物は、街のランドマークやオリンピック・万博などの大規模会場、ものづくりの最前線であるプラントなどです。 私は熊本地震で被災し、電気のない生活を余儀なくされました。普段当たり前に使えていたものが突然使えなくなる喪失感から、災害に強い電気設備づくりに携わりたいと思い、今の仕事を選びました。 学生時代に専攻していた生物学とは全く異なる電気分野の仕事ですが、大学でさまざまな分野の学問に興味を持ち、広く学ぶことができた2023 年 理学部理学科 卒業2025 年 大学院自然科学教育部 KM バイオロジクス株式会社 □□ インフルエンザワクチンをはじめとしたヒト用ワクチンや動物用ワクチン、血漿分画製剤などを世の中に届けるバイオロジクス企業に勤めています。予防と治療の観点から、世界中の幅広い世代の人々の健康に貢献する仕事に携われる企業であると思い、選びました。 大学院時代は、がんの診断マーカーとして広く用いられている遺伝子の機能について研究していました。 大学入学後、一通り学んだ後にコースを選択することができるのは大変魅力的だと思います。私自身、高校では物理と化学を選択していまし化学コース地球環境科学コース生物学コース河津 貴大環境問題の解決めざしバイオマスの有効利用を研究冨松 由希理学部は、じっくり考えやりたいことを見つけられる場所 下城 翔建物に明かりを灯し、人々の豊かなくらしをつくる南 由紀乃世界中の幅広い世代の人の健康に貢献したい□□□□□博士前期課程 修了博士後期課程 修了博士前期課程 修了博士前期課程 修了
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