情報ネットワーク基礎情報ネットワーク技術の基礎となる概念を理解し、ローカルエリアネットワークおよび広域ネットワークの原理と基本的な仕組みを学びます。具体的には、現在のインターネットで用いられているTCP/IP等の通信規約に関して基本事項を学習します。また、セキュリティの考え方を理解し、情報ネットワークの基礎技術を修得します。コミュニケーション&コラボレーション研究室敷田 幹文 教授人にやさしい情報通信技術で豊かな次世代情報ネットワーク社会を拓く。これから先の社会では、新たなIT技術を開発するだけでなく、その使い手である人にとってより良いシステムを開発していかなければなりません。私たちコミュニケーション&コラボレーション研究室では、医療支援、ビデオ通信、大規模データセンター支援に焦点を当てた、人に「やさしい」情報通信技術の研究を行っています。今ある技術を、どのように応用し、改良すれば、人と人とのコミュニケーションに役立つのかを日々議論し合っています。知覚認知脳情報研究室バーチャルリアリティ技術で人間の知覚・認知の特性を明らかにします。私たちは様々な感覚情報から周りの環境や自己の状態を知ることができます。本研究室では、このような人間の知覚や認知のしくみを明らかにすることをめざしています。特にバーチャルリアリティの技術を用いて環境や自己の身体の視覚的情報を操作し、その影響を実験的に検討している点が特徴的です。また、視覚や触覚などによって生じる脳活動を計測し、脳の情報処理のメカニズムを明らかにする研究も行っています。これらの研究は、複合現実などの最新の呈示技術において人間の特性に適合した手法を開発することにつながります。映像音響メディアMPEGなどに代表される種々の符号化法とその特徴、そして映像・音響信号を有益な情報として活用するために必要な信号処理方式などを学び、様々な情報メディアを含めて広く理解したうえで情報を扱えるスキルを身につけます。物体が手の近くにある方が手から離れているときより早く位置の変化に気づくという仮説をもとに研究に取り組んでいます。 高校卒業後、仕事をしながら大学進学先を模索していました。脳について研究したいと考えていたので、医学・薬学・情報の分野で絞り込み、高知工科大学を見つけました。著名な先生方が多く、規模的にも先生方と深く関われそうな期待をもてたことと、特待生制度※の手厚さが魅力でした。 特待生制度の特典のひとつ「研究室への早期配属」を利用し、2年次から繁桝 博昭教授の知覚認知脳情報研究室に所属し、現在は「人間の視覚と身体の位置情報がどのように運動知覚に関わっているか」について研究しています。物体の近くに手を置いた場合と置いていない場合を比較すると、手が近くにある方が物体の位置情報の変化を早く知覚するのではないか、という仮説を立て、その検証実験に取り組んでいるところです。大学院進学後は、脳の情報処理メカニズムまで踏み込んで、より深く研究を続けていきたいと考えています。画像情報処理論人間にとっては簡単に思える視覚情報を計算機で認識するためには非常に高度な処理が必要となります。本講義では、人間が普段何気なく行っている行為を計算機を用い画像で理解するために乗り越えるべき課題を整理し、その解決のためのいくつかの技術を紹介します。また、普及しつつあるToFカメラやLidarといった新しい環境センシング技術についても説明し、それらの新技術との違いに精通するための基盤を学び、新しい時代に対応した画像情報処理技術について体系的に学修します。未来に進む先輩Academics[ 学士課程 ]大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程▶ 将来の展開 本専攻では、情報セキュリティや各種の情報ネットワーク技術、映像・音声などの情報メディアを扱う技術、コンピュータグラフィックスやVR、センサ群による現実空間の測定技術など、現実世界と情報空間をつなぐ様々な技術を学ぶことができます。これらの学修を通して、高度な専門能力と発想・構想力、情報の本質に対する洞察力をもつ次世代の情報社会の担い手となることを期待しています。例えばこんな講義があります[ 例えばこんな研究室 ]45Kochi University of Technology学士課程学士課程長原 周平さん石川県立金沢泉丘高等学校出身大学院修士課程※特待生制度…P.19・20参照2繁桝 博昭 教授▶ 学ぶ意義 VR(仮想現実)技術の発展や、現実世界の情報をセンサネットワークで大量に収集したサイバーフィジカル空間の研究の進展により、サイバーリアリティ空間という新しい情報学分野が構築されつつあります。本専攻では、サイバー空間を支えるネットワークとセキュリティの技術、VRやサイバーフィジカル空間を中心としたメディア技術、サイバーリアリティ空間構成技術などについて、先端的な研究を進めていきます。Chapter情報学コースコンピュータの中の生活空間、コンピュータの中の生活空間、サイバーリアリティ空間やサイバーリアリティ空間やVRを中心としたメディア技術の探求VRを中心としたメディア技術の探求サイバーリアリティ専攻
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