「消費」に関する不思議を解き明かす。消費者行動論という学問を軸として、「消費」をキーワードに学んでいく研究室です。消費者行動とは、モノやサービスを探して、買って、使って、処分するまでの一連のプロセスを指します。消費者行動論の魅力は、私たちが日常的に営んでいる活動や流行現象、企業のマーケティング活動等について新たな見方を得られるようになることにあります。本研究室では、学生一人ひとりが、自分が興味を持った消費に関するテーマを設定し、様々な文献を読み、考え、調査し、お互いに議論しながら、自身のテーマに関する「不思議」を解き明していきます。これまでの学生の研究事例は、K-POPのトレーディングカード、ヴィンテージデニム、滝行、ダンス、競馬など多岐にわたります。チーム活動のメカニズムを理解し、組織で生かせる知見を発見する。チームダイナミクス研究室は、組織論を中心に「チーム活動」に影響を与える諸要因について議論していく研究室です。特に、チーム内での知識形成および活用、チームのプロセスなどに軸をおいて学んでいきます。その軸から戦略や組織デザインまで思考力を発展させていくことを目標としています。チーム活動に焦点を当てる理由はチーム活動が企業などの組織においてタスクを遂行する最も基本的な単位であるためです。チーム活動を理解することがマクロな視点をもつうえで必要な土台になると言えます。その土台を構築するため、研究室では様々な文献・ケースなどを読み込み、そこから得た知見を用い、思考力を鍛えます。そのうえで学生一人ひとりが興味をもつテーマを調査し、研究を進めていき、世の中で活用できる思考力を育んでいきます。経営戦略論経営戦略に関する様々な基礎的理論や概念とフレームワークについて、①外部環境分析、②企業戦略、③競争戦略、④収益力分析、⑤産業クラスター分析の5つの視点で体系的に学習し、最終的に、事例分析を行いながら、演習課題レポートを作成し、プレゼンテーションを行います。チームダイナミクス研究室受け入れ可能な専攻|企業・起業マネジメント/スポーツマネジメント起業論本科目はマーケティングやイノベーション論など、様々なマネジメントの基礎科目の総復習として位置づけられます。事業を発案し実行するまでの「方法」と「論」についてひと通りの知識を得るとともに、実際にこれを活用して実践するうえでの「知恵」を身につけてください。入学当初は国の経済政策などに興味をもっていましたが、授業が面白かった簿記をきっかけに、企業経営の分野を専門に学んでいます。 ニュースで国の金融政策や財政政策など経済の動向を耳にするたび、その内容や仕組みについて詳しく知りたいと思っていたことから、経済系を学べる大学への進学を希望し、経済・マネジメント学群への入学を決めました。ただ、1年次に受けた簿記の授業がとても面白く、企業の貸借対照表や損益計算書など財務諸表について学んだり、株式投資などにも興味をもつようになりました。2年次には簿記2級の資格も取得し、経済よりも経営学や商学の分野をより深く学びたいと思うようになりました。3年次からは、公認会計士監査や財務会計を専門分野に研究されている上村 浩教授の研究室に所属し、マネジメント分野の研究に取り組みました。卒業研究では「他の先進国と比較して日本の労働生産性が低い原因が、日本の“受け身”の教育にあるのではないか」という論点を掲げ、経営学の観点から日本の教育の問題点を探ろうと構想しています。卒業後は、簿記の資格を仕事に生かせる国税専門官をめざしています。現代企業論現代社会において企業の行動は、経済的、社会的、政治的、文化的に大きな影響力をもっています。本講義では、まず大企業に焦点を当て、企業に対する基本的理解を深め、企業とは何かを考えます。また中小企業や地域ビジネスのあり方にも触れます。未来に進む先輩Academics▶ 将来の展開 本専攻では、他社との競争に勝つ「戦略」、自分たちの活動を広く社会に浸透させる「マーケティング」、資金面から企業活動をチェックし計画立案する「財務・会計」、技術と市場ニーズを結ぶ「技術経営」、新ビジネスを起こす「起業」などに関する広範な知識を複合的に習得できます。世界・日本・地域の産業発展に貢献し、ビジネスの競争社会でスマートに生き抜ける創造的人材へと成長してください。例えばこんな講義があります[ 例えばこんな研究室 ]消費者行動・消費文化研究室受け入れ可能な専攻|企業・起業マネジメント/スポーツマネジメント61Kochi University of Technology2朝岡 孝平 講師金 東勲 講師永正 太朗さん徳島市立高等学校出身基礎から応用まで、マネジメントに関する基礎から応用まで、マネジメントに関する様々な分野を複合的かつ実践的に学ぶ様々な分野を複合的かつ実践的に学ぶ▶ 学ぶ意義 企業などの組織は、経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報・知識など)の利活用と様々な工夫の積み重ねによって目的を達成し、社会的使命を果たしています。また、ビジネスを起こす、あるいは組織内で未来を担う人材が育つために、起業家(アントレプレナー)教育も大切にしています。こうした実践活動に必要不可欠な様々な分野のマネジメントについて、基礎から応用までを複合的かつ実践的に学びます。Chapter企業・起業マネジメント専攻
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