高知工科大学 KUT WAY 2025
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国際経済マネジメント専攻で学ぶことフューチャー・デザイン(E)フューチャー・デザインという近年確立されつつある新しい国際的学問分野について、未来学・実験経済学との関連性も踏まえ解説する。長期的な視点、そして、将来世代の視点を理解し、それらを踏まえたうえで意思決定をする事により、人・組織・社会は充足、将来可能性、持続可能性をどれだけ高め得るのか学びます。自主性を重んじ国際開発問題研究に挑戦教員と大学院留学生・学群生で複数研究チームを形成しながら、農業・資源・環境に関する開発・経済問題の研究に取り組みます。チーム毎に共有資源の持続性の問題、気候変動に対する人々の認識の問題、発展途上国における格差問題等、大きなテーマを設定しながら、大学院生と学群生、各々自分の興味に応じて所属チームと連携しつつ、各自研究テーマを決定します。多くのテーマが日本のみならず、海外の事例をも包含する社会問題ですので、必要があれば海外へのフィールド調査・実験(2019年度はバングラデシュ)も行います。自主性を尊重し、何処までも自分の興味に沿って研究を行ってもらいます。※(E): 英語で行う授業国際貿易・国際金融(E)ワールドスタンダートとなったグローバル資本主義社会の下で、各国の経済はいかにつながっているのか学びます。国際貿易と国際金融という2つのチャンネルを通じて国家の枠を超え、人々・企業同士がグローバルにつながり影響を及ぼし合いながら発展して行くのか、理解を深めます。授業もディスカッションも論文の記述も英語で行う研究室は、まさに国際経済を学ぶにふさわしい環境です。 高校で所属していた卓球部はインターハイに常に出場する強豪校で、大学入学後は、全国トップレベルの高知工科大学でインカレをめざして頑張っています。また、クラブ活動に加え、留学に挑戦するなど、自分の世界観を広げたいと思う気持ちも強くなっていました。地元の宮古島は、距離的には東京より圧倒的に台湾や韓国の方が近く、練習で台湾に行ったりなど交流があり、海外への関心があったのも理由のひとつだと思います。英語自体に興味があるのではなく、英語で経済分野を学びたいと思っていたので、留学先はチェコのフラデツ・クラロヴェ大学で約6カ月学びました。ゼミでも国際経済を専攻しようと、小谷 浩示教授の研究室に所属しています。小谷先生の研究室には経済学を研究している外国人の先生方がいらっしゃるので、英語で議論する機会が多く、研究論文も英語で書いています。「地元宮古島の人々は、観光産業を通した経済の発展を本当に望んでいるのか」をテーマにした研究を進めていこうと考え、現在は現地調査に向けた資料を検討しているところです。グローバルな視野と経済学の知識を身につけて、将来は国際的な組織で仕事ができればと思っています。国際開発経済学(E)人々・組織・社会はいかにして貧困から脱し発展を遂げられるのか、ミクロ経済学とマクロ経済学の理論に基づいて解説します。経済成長の重大な要素のひとつとして投資と資本蓄積の関係性を学び、日本と諸外国の比較検討を通じてこれからの持続的経済発展のために何が必要でどの様な事を政策が求められているのか説明します。未来に進む先輩Academics1・2年次で学習する経済学とマネジメント学の基礎をもとに、3・4年次では、さらに国際貿易や外交などのグローバルなビジネスシーンで生かすことができる知識やスキルを自身の専門性へと高めるためのカリキュラムを提供します。特徴としては、国際金融、国際貿易、グローバル・コンピテンシーモデル等の経済学とマネジメント学の発展科目とセミナーなどの演習科目を英語で実施しています。さらに、本学大学院留学生との共同研究や海外でのフィールド実験、国際学会での発表など英語を用いた研究の実施と留学での海外経験を強く推奨し、学術探求のみならず、国際感覚、文化理解など創造性を高める機会も提供します。最終的には、英語をコミュニケーションツールとして自在に操る能力と経済学・マネジメント学分野の特定の専門性を兼ね備えた創造的な人材の育成を目的としています。▶ 将来の展開 地域の現状・歴史・文化を学ぶことにより、地域と日本で学ぶ自分自身の立ち位置を明確にします。同時に、激しいグローバル競争の現実を正確に理解し、的確に対応するための基礎力を養います。この二つを兼ね備えることにより、国内の自治体等で地域交流や国際交流を担う実務者の他、製造・サービス・金融業等の海外駐在員、国際NGO実務者、国際公務員等として活躍する道が開けます。例えばこんな講義があります[ 例えばこんな研究室 ]国際開発学研究室受け入れ可能な専攻|国際経済マネジメント/人間行動/経済政策/数理経済マネジメント63Kochi University of Technology2小谷 浩示 教授砂川 朝博さん沖縄県立宮古高等学校出身地球(グローバル)、国(ナショナル)、地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)を見通す地域(ローカル)を見通す「グロ・ナ・カル」な視点を学ぶ「グロ・ナ・カル」な視点を学ぶ▶ 学ぶ意義 めざすのは、地球(グローバル)、国(ナショナル)、地域(ローカル)の実態と理想を理解し考える「グロ・ナ・カル」な視点の提供です。地域プロジェクトの基礎を学ぶ地域共生概論・地域活性化システム論、豊かな国際感覚を養うための各種の経済系・経営系科目、チームビルディング力を身につけるための英語でのグループ演習を重視し、海外の大学での一年間ないし半年間の研修(留学)を奨励します。Chapter国際経済マネジメント専攻

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