高知工科大学 KUT WAY 2025
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68KUT WAY 2025経営学の基礎と多様な専門領域を学んだうえで、具体的な事業創造や課題解決を理論化するなど、知識の実践的応用力を身につけます。相当な研究実績を積んでいる専門家を対象とした学位取得コースで、原則1年以上を想定しています。基盤工学コースでは、いわゆる課程博士の学位取得を志す方々に、工学のあらゆる分野を統合した領域の中で、総合的な研究・教育が行われるよう、広い専門分野にまたがる複数の指導教員が対応する体制をとっています。その先の未来その先の未来Academics2大学院工学研究科 基盤工学専攻 修士課程電子・光工学コース2年地主 拓未 さん大阪府立狭山高等学校出身AI・コンピュータ科学専攻AI・データサイエンス専攻デジタルイノベーション専攻知能機械工学専攻航空宇宙工学専攻エネルギー工学専攻電子・光工学専攻建築・都市デザイン専攻応用物理専攻機能化学専攻生命情報専攻サイバーリアリティ専攻脳情報・心理情報学専攻社会人特別コース学士課程学士課程学士課程学士課程大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程大学院工学研究科 基盤工学専攻修士課程電子・光工学コース建築・都市デザインコース理工学コース情報学コースデジタルイノベーションコース知能機械・航空宇宙工学コース博士後期課程入学してから気づいた「本当に自分に向いている分野」の研究を続けています。 今大学院の修士課程で電子・光工学の研究に取り組んでいられるのも、高知工科大学の教育システムのおかげと言っても過言ではありません。もともと大学入学時には建築に興味があり、建築・都市デザイン専攻に進む予定でしたが、1年次に建築模型を作ることが苦手だと気づき、電子・光工学専攻に進みました。高校時代から電磁気学が得意だったので、この分野が自分には向いていると思ったのです。入学してから幅広い分野を学んだ後で専攻を決められる高知工科大学だからこそ可能だった方向転換でした。 現在は、小林 弘和准教授の指導のもと、「量子もつれ」と呼ばれる現象を光子の伝搬と関連付ける研究をしています。量子もつれとは、2つ以上の量子(電子、陽子、中性子、光子など)が強い相関をもつ状態です。例えば、2つの量子が上向きと下向きスピンのペアで、どちらが上下かは分からない量子もつれの状態とします。このとき、一方の量子のスピンを確認すると、他方の量子のスピンが離れていてもその瞬間に決まります。2023年には国際学会で研究成果を発表し、The Best Students Poster Paper Awardを受賞しました。修士課程修了後は、博士課程に進学し、研究を続けていきたいと考えています。大学院工学研究科基盤工学専攻Chapter

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