高知工科大学 KUT WAY 2025
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80KUT WAY 2025センパイがんばる高知工科大学硬式野球部は、2019年の第68回全日本大学野球選手権大会において、創部初の明治神宮野球場出場を成し遂げ、4年後の第72回全日本大学野球選手権大会で再び神宮のグラウンドに立つことができました。その快挙を牽引したのが現キャプテンの天野 幹太郎さん。侍ジャパン大学代表候補でもある天野さんに話を聞きました。 高校時代に甲子園のグラウンドに立てなかった自分にとって、大学野球での明治神宮球場はようやく掴んだ晴れ舞台。緊張よりもワクワクした気持ちで臨むことができました。また、今まで自分が野球に打ち込める環境を作り支えてくれている周りの人たちに、大きな舞台で活躍する姿をみてもらいたいという思いを叶えることができた場でもありました。球場を取り囲む観客席のスケールに圧倒されましたが、普段から神宮球場と同じ質の人工芝が貼られた大学の香美球場で練習しているおかげで、人工芝の違和感に戸惑うことはありませんでした。試合結果は、残念ながら3対5で敗北。自分自身はタイムリーヒット1本に終わってしまいました。特に8回に巡って来たチャンスに打てず勝機を逸したことが悔しくて、全く納得のできない試合となりました。 前回の神宮での試合の後、キャプテンを拝命しました。今年チームとしてめざしていることは、昨年に続き神宮に行くこと、そして勝つことです。昨年の借りを必ず返しに行きたいと思っています。やはり怖いのはケガ。食生活にも気をつけるようになりました。以前のようにカップ麺で済ませてしまうようなことをやめ、自炊するなど自己管理を心がけています。天野 幹太郎 さん経済・マネジメント学群3年広島県・私立広陵高等学校出身ようやく手にした晴れ舞台、神宮 出身高校は、広島県の広陵高校。甲子園の常連校で、自分が高校1年の夏と2年の春に甲子園に出場しています。ただ当時はまだベンチ入りできず甲子園の応援席で声援を送るだけ、ようやく中心メンバーとなった3年の時はコロナ禍で大会が中止になり、とても悔しい思いをしました。高校ではなし得なかった、頂点を競う舞台でのプレーをなんとか大学で叶えたいと、公立大学ながら野球部の活動に力を入れている高知工科大学に進学しました。大学野球の聖地、明治神宮球場で行われる全日本大学野球選手権大会への出場という目標をようやく勝ち取ることができたのが2023年でした。先輩方が成し遂げた2019年の初出場以来2度目の快挙となりました。侍ジャパン大学代表候補になって 昨年の秋、自分が野球日本代表「侍ジャパン」大学代表候補に選ばれたとの連絡を受けました。全国の大学野球の選手から選りすぐりの総勢44名(投手18名、捕手6名、内野手12名、外野手8名)のなかに選んでいただきました。自分のポジション、セカンドには3名が選ばれており、今後合宿での練習や成績をみて代表入りの選手を絞り込んでいくようです。1回目の合宿はすでに昨年12月に行われ参加しましたが、候補者のなかには高校時代の同級生や対戦相手としてよく見知った選手などが顔を連ねていました。いずれもレベルが高い選手ばかりですが、気を引き締めて、代表入りをめざして頑張りたいと思います。代表入りできれば、今度の晴れ舞台は世界との戦い。子どもの頃から野球に没頭し、夢見ていた世界に少しずつ手が届くようになってきています。大学卒業後も野球を続けていきたいと思っていましたが、ありがたいことに社会人野球の強豪でもある企業から声をかけていただいているので、社会人として頂点をめざして引き続き頑張ります。硬式野球部明治神宮球場のグラウンドは恩返しの場でもありました。

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