京都教育大学 大学案内 2022
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 本専攻は、特別支援教育に携わる教員養成部門であり、教育学、社会学、心理学、行動科学、小児医学を専門とするスタッフが教育・研究に従事しています。 本専攻の学生は、小学校(まれに中学校)の一種免許状と特別支援学校の一種免許状(知的障害・肢体不自由・病弱)の2つの免許状を必ず取得しなくてはいけません。そのため、本専攻の教育実習は、京都教育大学の13専攻の中で最も期間が長く、じっくりしっかり児童生徒と関わり合うことができます。教育実習以外でも、授業やボランティアで知的障害や発達障害のある子どもたちとの活動の機会もあり、学習を確実なものにします。 現在、特別な支援を必要とする児童生徒数は年々増加しており、特別支援教育の専門性を有する本専攻の学生は、学校教育において活躍が期待され、必要とされています。障害のある子どもたちの可能性を広げる教員、子ども一人ひとりに寄り添うことができる教員を養成する。※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。主な履修科目特別支援学校教諭・小学校教諭・中学校教諭 など 現在、少子化の日本において、特別な支援を必要とする児童生徒数は年々増加し、特別支援教育の専門性のある教員の活躍が期待されています。特別支援教育の専門性は、障害特性の理解や指導方法の習得という実務的な知識・技能だけではありません。 “子どもたちの可能性を広げたい”、という強い願いが教育の未来を創ります。子ども一人ひとりに寄り添い、特別支援教育に携わりたい受験生の皆さん、発達障害教育専攻で学んでみませんか。障害児生理・病理准教授牛山 道雄 発達に遅れがある子どもたちの中にも、通常学級に通っている子どもがいます。そのような子どもの悩みに触れる機会がありましたが、知識がない私にできることは少ないと感じました。先生という立場ならば、異なるアプローチができるのではないかと考え、本専攻を志望しました。 本専攻では、1回生から現場を訪問することで、より実践的に学びを深め、特別支援教育を中心に、小学校や中学校の教員免許の取得を目指します。 本学で子ども一人ひとりを多面的に理解する力を身に付け、障害の有無に関わらず、のびのびと学ぶことができる環境を作る、小学校の先生になりたいです。発達障害教育専攻 2回生京都文教高等学校山田 寧音さん活躍の場特別支援教育基礎理論障害児教育方法知的障害心理学概論障害児動作概論肢体不自由教育病弱教育重複障害教育総論LD等教育総論障害児心理臨床Q&A発達障害教育専攻“発障(はっしょう)”の雰囲気はどんな感じ?1学年がおよそ20名弱の、ほどよくアットホームな専攻です。学生どうしの関係を深めやすいのが魅力で、学生と教員の距離も近いです。1回生から積み重ねていく教育実習も、仲間と支え合って取り組めます。09

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