京都教育大学 大学案内 2022
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14 理科領域専攻では、物理学、化学、生物学、地学の4分野全てと理科教育について学びます。そのため自然科学全般に対する幅広い知識と関心を持つことが望まれます。日常の中にある不思議に対して疑問を持つ好奇心とそれを解き明かそうとする探究心は自然科学の基礎といえます。大学での学びは、自ら学びそして深めていくことです。そうした経験を幾つも重ね、今度は皆さんが教壇に立ち、児童・生徒を不思議があふれる自然の探究へと誘ってほしいのです。基礎物理学教授高嶋 隆一 身の回りは不思議に溢れています。子どもたちにその不思議を“面白い“と思ってもらいたいと考え、理科領域専攻を志望しました。 本専攻では、本学や京都の自然豊かな環境を生かしたフィールドワークや、実験を重視したカリキュラムが組まれており、実際に見て、触れて、感じながら学ぶことができます。また、私が配属された有機化学研究室では、少人数でのゼミ活動のため、専門の先生方の手厚い指導を受けることができ、日々新たな知見を得ています。 私は大学で得た経験をもとに、身の回りの不思議の面白さに気づいてもらえるような教師になりたいです。理科領域専攻 4回生京都教育大学附属高等学校鷲阪 元宣さん 現代社会は、科学技術が急速に発展し、自然の事象に対する理解も精緻なものが要求されています。これらを正確に理解し、その根底にある原理や法則などを理解することは難しいものになりつつあります。だからこそ、児童・生徒にわかりやすく教えることができる資質を身につけることが大切です。学ぶ対象である自然は広く、奥深いものです。まず自分が自然に親しみ、感動し、自然から学ぶ姿勢を身につけ、自然に対する理解を深めることが必要です。そのため、物理学、化学、生物学、地学の4分野および理科教育について学び、教員としての資質を高めていきます。本専攻は、自然についての学びと探究を小学校、中学校などの児童・生徒に伝えると共に、児童・生徒の探究心を鼓舞し、理科に対する興味関心を喚起できる教員の養成を目指しています。自然を学び、探究し、それを児童・生徒に伝える役割を持った人間を育てることを目的とする。※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。主な履修科目小学校教諭・中学校教諭(理科)・高等学校教諭(理科) など活躍の場初等理科教育物理学物理学基礎実験物理教育実験化学化学基礎実験化学教育実験生物学生物学基礎実験地学地学基礎実験小学校理科教材論理科教育総合演習その他、地球物理学、発生生物学など理学分野の専門科目理科領域専攻Q&A理科教育を学んで見えてくる視点とは?「考えること」とは知識と経験の積で表されます。積であることがポイント。経験だけでも知識だけでも零となります。知識と経験のバランスに気づくと人も変わります。理科教育を学んで考える質を高めていきましょう。

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