京都教育大学 大学案内 2022
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15 本専攻では、生産、消費、廃棄(再資源化)のサイクルにおける種々の技術の基本はもちろん、それら相互の関係や役割、さらには技術の背景にある思想を総合的に学習します。学生はまず、技術に関する基礎的知識とその教育方法を、座学だけではなく、演習・実習を交えて習得します。その後、技術を自然、環境、社会、人間との関連の中で総合的に理解し正当に評価できるよう、より深く学習・研究し、最後にこれらの総まとめとして、各自が設定したテーマで卒業研究に取り組みます。 このような学習を通じて、子どもたちが技術の役割を頭と身体で正しく理解し評価できるように指導出来る、深い知識と技能を習得した実践的指導者として優れた教員を養成します。技術の果たす役割と責任、そして自らものを作り上げる喜びを子どもたちに伝えることのできる教員を育てる。※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。主な履修科目小学校教諭・中学校教諭(技術)・高等学校教諭(工業) など 技術領域専攻では木材や金属を加工した製品、電気回路およびプログラムを作成したり、生物を育成したりすることにより、「つくる能力」を身につけ、それを子どもに伝えることに興味がある学生を求めます。本専攻で学ぶ内容は生活に役立つものが多いです。そこで、入学するまでに、皆さんの身近なものの中にある技術を考えてみてください。そして、そこで出てきた疑問点などを大学に入ってから私たちと一緒に解決していきましょう。電気工学准教授中峯 浩 私は、子どもたちに食やいのちの大切さについて、ものづくりを通して伝えたいと思い、技術領域専攻を志望しました。 本専攻では、木材・金属加工をはじめ、生物育成など技術科教育について深く学習することができます。1年次の履修科目である「栽培実習Ⅰ」では、作物の栽培から収穫、食べるまでを一貫して学ぶことができ、食のありがたさを再確認することができました。 私は、生徒と共に学びを分かち合い、幅広い農業の魅力を周りの人に発信できる高校教師をめざしています。技術領域専攻 4回生大阪府立農芸高等学校山本 ほのかさん活躍の場電気基礎・実習機械基礎・実習木材加工法・実習金属材料情報基礎実験栽培実習創造技術実習中等技術科教育中等工業科教育Q&A技術領域専攻技術科の「ものづくり」で何を学ぶの?技術科の「ものづくり」では、作品の完成がゴールではなく、製作を通じて学生に様々な技術的能力を身につけさせるとともに、感性を育て、技術的素養をもった人格を形成することを目的としています。

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