京都教育大学 大学案内 2022
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16 世界的な新型コロナウイルスの感染拡大によって、これまでとは異なる生活や働き方へシフトし、「新しい生活様式」という言葉がよく使われています。この感染症の流行が終息しても、生活様式は完全に元の状態に戻ることはないでしょう。家庭科は、よりよい暮らしを求めて、適切な価値判断や意思決定、豊かな生活文化を創造する力、「生きる力」を育む教科です。このような時代だからこそ必要とされる家庭科を深く学んでみませんか。住居学教授延原 理恵 家庭領域専攻では、食品学や住居学、生活経営学などについて学びます。少人数の専攻であるため、学生間での情報共有がしやすく、先生方との距離も近いことが本専攻の魅力です。 私が本専攻を志望した理由は、日常生活と大きく関連する家庭科について積極的に学ぶことで、変化が著しい現代社会に適応できる力を、子どもたちに伝えたいと思ったからです。 今後は、家庭科の授業で使われる教材について深く学んでいきたいと思っています。卒業後は、本学で培った知識と経験を活かした、中学校教員になることを目指しています。家庭領域専攻 3回生兵庫県立神戸高等学校佐藤 遥香さん 小学校5・6年から、中学校、高等学校まで学ぶ家庭科は、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通して、男女が協力して、主体的に自らの生活を創造する力を養います。21世紀社会を築く生活者として必要な知識・技術や実践的な態度を身につけること、さらに持続可能な社会の構築に向けて、資源や環境に配慮したライフスタイルを確立できることを目標にしています。 本専攻では、小学校教員および中学校、高等学校の家庭科教員を目指して、被服学・食物学・住居学・家庭経営学・生活工学分野において生き方や暮らし方、健康に関する専門的事項を学ぶとともに生活科学的観点からの思考力を修得します。さらに家庭科教育分野において教員としての実践力を身につけ、専門的知識を生かしてあらゆる生活課題に対応できる教員を養成します。生涯にわたって健康かつ安全で快適な生活を営むために、生活の自立と共生の能力をはぐくむ教育を目指して。※教員や履修科目の詳細は、本学ホームページの「研究者情報」、「キャンパスライフ(教務情報)」をご覧ください。主な履修科目小学校教諭・中学校教諭(家庭)・高等学校教諭(家庭) など活躍の場初等家庭科教育中等家庭科教育食物学概論衣生活概論生活経営論住居学育児学食生活実習衣生活実習住生活実習生活情報処理小学校家庭科教材研究家庭領域専攻Q&A家庭科を学ぶ醍醐味とは?自分の生活や、周囲の人の生活を考え直すきっかけを与えてくれます。よりよく生活を送れる知識や考え方を身につけることができます。

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