京都大学案内 2025
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理学部の特徴■ 理学科桜石(菫青石仮像):日本地質学会が選定した京都府の石(鉱物)京都大学の理学部は、学生を次代の自然科学を担う人材に育むことをめざし、2つの具体的な教育目標を掲げています。❶ 自然科学の基礎体系を深く習得し、それを創造的に展開する能力を養成する。❷ 個々の知識を総合化し、新たな知的価値を創出する能力を養成する。この教育目標に基づき、自由な雰囲気による学問創造と自律学習を促しながら、理学科のみの1学科制ならではの〈緩やかな専門化〉を経て、研究の最前線へと向かいます。京都大学の理学部では1年次から2年次にかけて、教養教育を軸とする「全学共通科目」を主に学び、あわせて学部の「専門基礎科目」を履修します。「全学共通科目」は、人文・社会科学科目群、自然科学科目群、外国語科目群、情報学科目群、健康・スポーツ科目群、キャリア形成科目群、統合科学科目群、少人数教育科目群、計8科目群に分類されています(自然科学科目群には理学部教員が担当する科目も多数です)。学部「専門基礎科目」は3年次から所属する学系での専門的な学びや研究の土台になります。こうした2年間により、高度な専門分野を学ぶための基礎を養うとともに、幅広い学問にふれることで豊かな教養を身につけ、人間的な視野を広げます。●自由を尊重し、既成の概念を無批判に受け入れることなく、自ら考え、新しい知を吸収し創造する姿勢をもつ人。● 高等学校の教育課程により培われる十分な科学的素養、論理的合理的思考力と語学能力を有し、粘り強く問題解決を試みる人。理学部が望む学生像明確な目標に基づく創造性の養成当初2年間で教養と専門性の基礎を培う34自然への疑問に向きあいながら自然の理(ことわり)を学ぶFaculty of Science1122理学部

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