京都大学案内 2025
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薬学部の特徴京都大学・薬学部は総合科学としての薬学の基礎体系を習得し、創薬と臨床薬学に関わる研究者、教育者、技術者、薬剤師を育成することを目標とし、次のような学生を求めています。❶ 薬科学科[4年制]の使命は医薬品の創製です。自ら考え、主体的に知識を広げて探求するなど、医薬品を創造するための素質と豊かな心をもつ人を求めています。❷ 薬学科[6年制]の使命は最適な薬物治療の実現です。医療の進歩と発展を担うための向上心、探求心、そして行動力をもち続けられる人を求めています。両学科とも卒業後は大学院博士(後期)課程に進学して、トップレベルの薬学領域でグローバルに活躍したいと考えている人を特に求めています。主体的な学びと高いコミュニケーション能力の養成創薬、医療のいずれにおいても、現場での潜在的な問題を発見し、課題を設定して解決に導くプロセスが必要です。これを実践するためには、主体的かつ論理的に考えて行動する能力が求められます。さらに、チームの能力を高めるためのリーダーシップやコミュニケーション能力を身につけることも重要です。薬学部では、初年次から能動学習や少人数学習を積極的に授業の中に取り入れて、これらの能力を養う教育を行っています。左上下/多発性硬化症治療薬開発に功績のあった藤多哲郎名誉教授の展示(藤多記念ホール)右/薬学部所蔵の天秤。感量50分の1ミリグラム秤量20グラムの刻字あり薬学部が望む学生像高度な基礎科学力と薬学的応用力の養成医薬品は、人体に働きその機能を調節することによって疾病の予防・治癒、健康の増進をもたらす物質です。薬学は、この医薬品を創製、生産し、適正に使用することをめざす総合科学であり、物理学、化学、生物学の多岐にわたる基礎科学に立脚しています。京都大学薬学部では、薬学の基礎体系となる学問を徹底的に学び、知識や技能を統合して薬学的に応用する能力を身につけます。46独創的・先導的な創薬研究と高度医療を支える臨床薬学。それぞれの道のプロフェッショナルをめざして人の命とむきあい、生体の謎に迫り、自然の理に目を凝らすFaculty of Pharmaceutical Sciences■ 薬科学科[4年制] ■ 薬学科[6年制]1122薬学部

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