九州大学 文学部 案内 2023
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13戯曲・思想的著作・批評など)を精査解読し、作品の背景をなす文化や、さらには文学そのもの(ないしは、いわゆる文学性)について省察を行います。本コースでは、日本語・中国語・英語・独語・仏語など、言葉そのものを研究対象とすることもできます。ちなみに、外国文学系の専門分野には、いずれもそれぞれの言語を母国語とする優秀な外国人教師が配置され、生きた外国語による授業が行われています。人間科学コースは、言語学・応用言語学、地理学、心理学、比較宗教学、社会学・地域福祉社会学の5専門分野から構成されています。人間を科学的に研究するコースで、社会と人間との関係の中から問題を発見し、仮説を立て、それを実験、調査、フィールドワーク、統計解析により実証するという実践的調査研究を行っています。人間の行動や心理、さらに個人と社会の相互作用にも関心を寄せ、いわば人間・社会研究の視点から教育・研究を進めており、現代社会のさまざまな現象を包括的に把握して、産業化、情報化、高齢化、国際化などをめぐって生じる問題の解決にも取り組んでいます。言語学、地理学、心理学、宗教学、社会学といった学問領域からなる本コースには、独自の学問研究の成果が期待されています。文学部では、自ら問題を見出し、筋道を立てて思考し、精確に表現できる学生の育成を目指しています。そのためには、自らの足で歩き、目で見、手で触れ、他の人々と対話しつつ、自らの考えを発展させていく姿勢が大切です。それゆえ、文学部で学ぼうとする者は、何よりも次の3つの資質を備えていることが望まれます。・言葉への強い興味、とりわけ、文学作品や古典に対する感受性・人間への飽くなき好奇心と、「私とは何か?」という真摯な問いかけ・文化・歴史・社会といった、世界の多様性への開かれた関心文学部は高等学校の教育課程を尊重し、受験生の基本的知識、論理的思考力、表現能力を重視しています。大学入学共通テストにおいては、幅広い基本的知識の習得を見るため、国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語を課しています。前期の一般入試においては、より深い知識と論理的思考力を見るため、国語、地理歴史、数学、外国語を課し、マークシート方式の大学入学共通テストを補完する形で、記述式の問題を中心に出題しています。後期の一般入試においては、論理的思考力と表現能力を見るため、小論文を課しています。●人間科学コース3.求める学生像4.入学者選抜の基本方針

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