九州大学 文学部 案内 2023
28/88

IDE Seinosuke芸術学講座/教授ITO Takuma芸術学講座/准教授HIGASHIGUCHI Yutaka芸術学講座/准教授ISHII Yuko基幹教育院/准教授27専  門:東洋美術史専門分野:中世以来、日本に舶載されて伝来してきた中国・朝鮮の仏画を中心に研究している。これらの請来仏画が、本来、宋元時代や高麗時代のどのような文化的・社会的な文脈を反映していたのかを、中国絵画史・朝鮮絵画史の問題として再検討するとともに、請来仏画が日本側でどのように機能したのか、また日本側でどのような受容が行われたのかを東アジア的観点から研究している。主要業績:『アジア仏教美術論集 東アジアⅣ 朝鮮半島』専  門:西洋美術史、美術批評史専門分野:イタリア・ルネサンス美術を中心に研究を行っている。ルネサンス期の美術は、その後の西洋における美術の在り方を形作ったともされている。その展開の歴史的・地理的特殊性を、具体的な作品および美術批評の分析によって跡付けることを目指している。また、学問領域としての美術史学の確立・発展にルネサンス美術研究が果たした歴史的役割を再検討し、今後の研究に活用したいと考えている。主要業績:『西洋美術史における「古典」の創出』(共著、(共編著、中央公論美術出版、2018年)『大徳寺伝来五百羅漢図』(共著、思文閣出版、2014年)『Light&Color絵画表現の深層をさぐる』(共著、中央公論美術出版、2009年)『日本の宋元仏画』(単著、至文堂、2001年)『故宮博物院南宋の絵画』(共著、日本放送出版協会、1998年)「唐絵研究の可能性―半島由来絵画を中心に―」『コレクションとアーカイヴ―東アジア美術研究の可能性』(勉誠出版、2021年)中央公論美術出版、2021年)“Ghirlandaio Brothers Reconsidered: The Master of the Saint Louis Madonna as Young Benedetto Ghirlandaio”, Journal of the Warburg and Courtauld Institutes, LXXXIII (2020)『オリジナルとコピー:16世紀および17世紀における複製画の変遷』(共著、三元社、2019年)『ルネサンス期トスカーナのステンドグラス』(中央公論美術出版、2017年)研究室URL ▲ https://www2.lit.kyushu-u.ac.jp/~aesthe/専  門:美学、音楽学、映像学専門分野:近現代ドイツ美学における自然の問題について研究。また、音楽や写真・映画等の映像表現、サブカルチャーもカヴァーする。更に美学史研究を土台にしつつ、藝術体験の存在論や社会学、先端技術の感性論等に関する新しい美学思想の構築を目指している。主要業績:“Can AR Technologies Have an Impact of the Definition of Art?” (AM Journal of Art and MediaStudies, No.20, 2019)「Th・W・アドルノの音楽言語論における「沈黙」」(『哲學年報』第69輯、2010年)“The Aesthetics of Periphery without Center―A New foundation of the Aesthetics of Nature” (International Yearbook of Aesthetics, Vol.5, 2002)専  門:西洋美術史、芸術学専門分野:西洋近現代の美術の中でも、特にシュルレアリスムの美術をめぐる諸問題について研究。両大戦間の展覧会活動や、コラージュの理念と実践、シュルレアリスムの国際化と日英での受容など、様々な観点から考察を進めている。近年は、イギリスのモダン・アートと趣味論の関わりにも関心を広げている。主要業績:「「海外超現実主義作品展」(1937年)における複製写真展示の意義:シュルレアリスム「国際」展の観点から」(『藝術研究』33、2020年)Michael Richardson, Dawn Ades, Steven Harris, Krzysztof Fijalkowski, Georges Sebbag (eds.), The International Encyclopedia of Surrealism, London: Bloomsbury, 3 vols, 2019.『コラージュの彼岸:マックス・エルンストの制作と展示』(ブリュッケ、2014年)「その道は、長いというより広い:1930年代のコーク・ストリートにみるイギリスにおけるシュルレアリスム受容の一側面」(『藝術研究』28、2015年)井手 誠之輔 伊藤 拓真 東口 豊 石井 祐子

元のページ  ../index.html#28

このブックを見る