『文選』と『三国志演義』研究室にて研究室主催の「文藝座談会」(国際シンポジウムを行うことも)春休みの研修合宿42では、「文学」という漢語は何を指すのでしょうか。―中国では黄河文明が発祥して以来、過去の重大な事件や優れた人の言葉を、文字・文章で書き遺し、同時代を生きる人々や後世の人々への教訓、戒めにして来ました。例えば、儒教の祖である孔子が編纂したとされる中国最古の書物『尚書』・『詩経』は、国家や政治のあり方、人間の行うべき道のあり方を示す道標として学ばれて来ました。文字・文章から学ぶこと、これが「文学」という漢語の意味する所なのです。悠久の長い歳月をかけて、中国文学は、詩歌や散文、戯曲や小説など、さまざまなジャンルの作品を生みました。恋の悩み、仕事の悩みから、生きることの喜びまで、人生に対して先人達が思い巡らした洞察を、文字を辿りつつ共有し、学びを得るのも楽しいものです。私たちの研究室では、中国の各時代のさまざまな名作を原文で精読したり、作者の生い立ちや歴史背景を学びながら、作品に対する深い理解を得て行きます。時には教員と討論し、時には学生同士で語り合いながら、広い視野を身につけます。そして学生自身が作品と向き合う中で、自分なりの解釈を見つけることを目指しています。本研究室では、中国文化に対する幅広い知識と中国語の能力を修得することができます。また、中国文学を学ぶことは、日本を飛び出て異文化を知ることでもあり、日本の文化のルーツを知ることでもあります。すでに80数年の歴史を有する本研究室の卒業生・修了生は、大学や高校の教員をはじめ、近年では世界規模で展開する企業に迎えられている人もいます。文学部/人文学科/文学コース大学院人文科学府/言語・文学専攻/中国文学専修4000年分の叡智と感動をあなたの人生の羅針盤として研究室が刊行する機関誌『中国文学論集』「文明」という言葉は、中国を起源とする漢語です。本来は、文字・文章によって人々を教化して国を治めることを言います。中国文学研究室
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