九州大学 文学部 案内 2023
49/88

詩―内面の探究―ことば2016年9月、作家の多和田葉子さんと2022年7月、作家の平野啓一郎さんとティシュバイン「カンパーニャのゲーテ」〔専門分野〕本研究室では、主としてドイツ語圏(ドイツ・オーストリア・スイス)の文学についての研究活動を行っています。近年では、マイスター・エックハルト、ゲーテ、シラー、シュレーゲル、E.T.Aホフマン、アイヒェンドルフ、クライスト、ハインリヒ・マン、トーマス・マン、ヘッセ、ムージル、ブロッホ、ヘルタ・ミュラーの研究が盛んです。〔教育方針〕文学研究は何よりも「ことば」を対象とする人間と世界の探究ですから、一言一句にいたるまで作品を味読することが、指導の基本方針です。微細なことばの実証的詮索から深遠な人間精神の営為に迫ることを目指して、論文指導を行っています。実践的なドイツ語運用能力の育成にも力を入れており、交換留学制度(ミュンヘン大学)やドイツ学術交流会を通じて、常に数名の学生がドイツに留学中です。〔研究環境〕本研究室はドイツ文学に関して全国でも有数の蔵書を誇り、中世ドイツ語文献の貴重なコレクション「雪山文庫」、高橋義孝元教授の蔵書からなる「高橋文庫」、今後貴重資料となることが目される「東ドイツ文学文庫」を有します。機関誌『九州ドイツ文学』を有する九州大学独文学会の研究活動も盛んです。〔就職先(研究職)〕平成17年:東北大学、愛知教育大学、長崎外国語大学、平成18年:北九州市立大学、拓殖大学、福岡経済大学、平成21年:松山大学、平成22年:東京工業大学、平成23年:九州大学(助教)、平成24年:長崎外国語大学、松山大学、平成25年:佐賀大学、平成26年:九州大学(助教)、平成27年:駒澤大学、平成28年:新居浜高専、平成29年:南山大学、愛媛大学、平成30年:長崎外国語大学、令和4年:九州大学(助教)、令和5年:横浜市立大学。48文学部/人文学科/文学コース大学院人文科学府/言語・文学専攻/独文学専修と化した魂と思索独文学研究室

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る