インド、オリッサ州、ブバネシュワールの野菜売り中国、広東省、広州の仏教寺院58構成員(2022年度)は、教員2名、院生4名、研究生2名、学部生25名である。卒業論文執筆のための演習に加えて、調査実習の演習と、外部の非常勤講師2名を招聘しての集中講義がある。本年度の調査実習は、ライフヒストリー調査を行っている。身近でよく知っているように思える事柄であっても、よくよく目を凝らして観察し、話を聞いてみれば、驚くほど多くの発見があることを授業を通して体感することができるだろう。卒論演習では、日常生活の中で気に留まるような小さな疑問から、研究に値する問いを立て、独自の調査を行うことを目指す。2年生では先行研究の読み方から自らの卒業論文の問いをたて、3年生では各自のフィールドワークを行い、4年生で卒業論文の形に成形する。そのため進学希望者は、2年進学時にはある程度の読書も済せ、何を研究したいかがあきらかになっていることが望ましい。また3年進学時には現地調査を行うので人との関わりを疎んじない姿勢が好ましい。大学院生になると、研究テーマを深め、調査の目を国外にも向ける必要も生じる。ゼミ内での発表と議論を経て、研究会・学会など学外での活動にも羽を大きく広げていくことになる。学会活動としては、事務局としては九州人類学会を支え、『九州人類学会報』を中心に盛んな活動をおこなっている。また西日本宗教学会では、例会を中心として、積極的な貢献を果たしている。文学部/人文学科/人間科学コース大学院人間環境学府/人間共生システム専攻宗教の内へそして宗教を超えて本研究室の活動には二本の柱がある。ひとつは、人類の知恵の蓄積が現代世界の激しい変化のなかで、どのような形をとるかを考えること(対象としての宗教とその周辺)。もうひとつは、生きられた経験と生活世界のほうから、あくまで現場をふまえて実証的に考えること(方法としての文化人類学)。そのいずれか一方にかたよらないことが理想である。比較宗教学研究室
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