九州大学 文学部 案内 2023
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67九州大学における学府・研究院制度は、2000(平成12)年4月の「全学大学院重点化」の完了と同時に、全国で初めて導入されました。これは、大学院の教育研究組織である「研究科」を、大学院の教育組織としての「学府」(GraduateSchool)と、教員の所属する研究組織である「研究院」(Faculty)とに分離し、相互の柔軟な連携を図るものです。従来の大学院では、「研究科」という形で教育組織と研究組織が一体となっており、新しい人材を育成する必要から「研究科・専攻」を再編する場合、教員組織の再編を不可欠とし、「講座」の分割・移動を余儀なくされてきました。こうした教育組織と研究組織の摩擦を解消し、九州大学の改革の「大綱案」に謳われている「自律的に変革し、活力を維持し続けるシステム」を形成するために、1999(平成11)年5月に学校教育法が改正されたのを機に、九州大学では、大学院の教育組織と研究組織をそれぞれの必要から独自に再編できるように、両者を分離したのです。教育組織と研究組織との関係は下に示す図の通りです。文学部を担当する教員の多くは、人文科学研究院に属し、大学院では人文科学府を担当していますが、心理学研究室、比較宗教学研究室、社会学・地域福祉社会学研究室の教員は、人間環境学研究院に属し、大学院では人間環境学府を担当しています。また考古学研究室の教員は、大学院では地球社会統合科学府も兼担しています。また、基幹教育院・比較社会文化研究院、言語文化研究院の教員の一部が、大学院では人文科学府を担当しています。九州大学における学府・研究院制度について

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