23英語を使いながら法律を学ぶカリキュラムに惹かれ、GVプログラムの2期生として入学しました。GV生として学部1年時から海外派遣の機会に恵まれ、優秀な先輩方や海外の同世代の学生から多くの刺激を受けることができました。早い段階から世界のレベルに触れることができたため、自分に足りないところや努力しなければいけない点を認識しながら有意義に学部生生活を送ることができたと感じています。入学時からドイツへの留学を目標にしていたため、2年時にはドイツで行われたシンポジウムに参加させていただき、4年時には半年間の留学をしました。そのシンポジウムでお世話になったLL.M.の先輩方の姿を見て、またドイツの大学での講義で関心を持った家族法の分野をさらに専門的に勉強するために、学部卒業後はLL.M.に進学しました。GVプログラムの素晴らしさは、先述した学習機会の多さももちろんですが、同じ志を持つ仲間と出会えることにもあります。海外で共に時間を過ごし、大変な作業も一緒に乗り越えた仲間は、卒業しそれぞれの道に進んだ現在でも、大切で尊敬できる存在です。LL.M.に一緒に進学した仲間とは現在も助け合いながら研究に励んでいます。先生方も近くで見守ってくださり、進路に悩んだ時には相談に乗っていただきました。日本語と英語両方で法律を学ぶというのはもちろん簡単なことではありませんが、その過程で得られる学びや人との出会いは何にも代えられないものです。この恵まれた環境を生かして、充実した学生生活を送っていただきたいです。「英語だけでは国際社会に通用しない!法律の専門性を身につけたい」という思いから九州大学法学部GVプログラムに入学しました。GVプログラムでは、大学1年次より英語で法律を運用する力を磨くため、英語授業や高年次法学ゼミ、短期留学派遣などの数多くのチャンスがあります。私自身も、教授の方々や先輩たちの手厚い指導を受けながら、模擬裁判に参加したり、海外の学生と模擬世界遺産委員会に参加したりと普通の法学部生ではできない贅沢な経験をさせていただきました。大学3年次には、ロンドン大学東洋アフリカ研究院(SOAS)に1年間の留学を行い、英国の契約法や東南アジアの国際関係学について、現地の学生と肩を並べて勉強に励み、GVプログラムでの学びが生かされている事を強く実感しました。英国現地の法律事務所で2ヶ月間インターンを行った私は、国際取引を担う法律家となるため、さらに高度な英語力と法律の知識を蓄えたいと考えるようになり、九州大学法学府国際コースLL.M.への進学を決めました。LL.M.コースは、留学時代を思い出すほど多様な国々の学生たちが集まっており、日本では稀有な学習環境にあると実感しています。既に裁判官や弁護士と行った法実務家として海外で活躍されている学生との交流を深め、私の修論テーマである「国際仲裁」についても貴重な意見をもらうことができました。また国際取引だけでなく、学部時代に学習したことのなかった国際法、企業犯罪、フィンテック、競争法、ハーグ条約なども履修し、これからの学習の視野が広がった1年間でした。何より、学習以上にLL.M.でかけがえのない友人たちと出会えたことに感謝しています。大学入学後、英語を用いて法律を学べるGVプログラムがあると知り、2年次に編入しました。編入後すぐにフィリピンでの模擬世界遺産委員会への参加、ドイツでの学会発表に参加し、苦戦しつつも自分を一つ成長させることができました。また、学部3年次に長期留学を予定していましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、あえなく断念することになりました。そこで私はパンデミック収束の目処が立たない中で留学を目指すのは難しいと考え、早期卒業して日本にいながら国際的な環境に身を置くことのできるLL.M.への進学にシフトしました。LL.M.では学部の授業と比べ、法律という側面だけではなく、経済や技術等、他分野が絡んだ問題についての授業が多く、知的好奇心を刺激します。また、ほとんどの授業でプレゼンを行うのも特徴的です。LL.M.の前期は他国の学生が日本になかなか入国することができず、オンライン乃至ハイブリッドでの授業が中心となっていました。私は授業と同時並行で就職活動を行なっていたため、場所を気にすることなく受けることができるオンライン授業はとてもありがたかったです。そして後期には全ての学生が来日し、授業も対面で行われるようになってからは、授業外での交流が増え、すでに裁判官や弁護士、企業法務や政府機関で活躍されている学生と交流を深めることができました。LL.M.進学前後でGVプログラムに入ってよかったなと思う場面は沢山ありました。英語で法律を学ぶということに対する慣れの側面はもちろん、修士論文のテーマや、構造を考えるにあたってTAの補助が受けられます。また、GVには高い志を持つ仲間、LL.M.では各国で活躍する実務家からさまざまな刺激を得ることができます。学士と修士合わせて4年半、周囲とは違った刺激的で質の高い濃密な時間を過ごせる環境がGVプログラムにはあります。秦 あゆこ木村 真琴山本 龍矢GVプログラムからLL.M.に進学した学生の声
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