経済工学科確率モデル解析情報解析[講義・ゼミ紹介]松本ゼミは数理ファイナンスや金融工学の学習を通じて、社会で役立つ知識と能力を身につけることを目指すゼミです。金融工学の専門知識を生かした職務を志望する人、研究者を目指す人、数学の社会への応用に興味のある人などが参加しています。ゼミで学ぶ数理ファイナンス、金融工学は、金融機関における投資、リスク管理、商品開発などのために発展してきた学問です。最近では、天候、地震、不動産、企業経営に伴う事業リスク等も研究対象となっており、様々な分野で応用されています。ゼミは、専門書を分担して担当者が説明し、質疑応答を行うセミナー形式で行います。レベル別に分かれ、少人数で行うのが特徴で、全員がしっかりと予習して参加することが求められます。先端的なファイナンス理論には確率微分方程式などの高度な数学が必要となりますので、数学とファイナンスの双方の専門知識をバランスよく、体系的に積み上げるような学習を行っています。[講義・ゼミ紹介]基本科目の情報処理ⅠⅡでは、表計算ソフトを用いて経済・経営分野のデータを処理するための手法やプログラミングの基礎を学びます。3年次で学ぶ「データ工学」の講義では、情報技術を用いてデータを利用するために、様々な形式のデータがコンピュータ内でどのように蓄えられているのかを理解し、大量のデータを蓄積・管理して利用するための基本的な技術であるデータベースの考え方とデータマイニングによるデータ分析などのデータ利用に関する技術動向について学びます。経済工学演習(ゼミ)では、情報通信技術を有効に利用するためにその基本的な知識を得るとともに、大量のデータを収集して解析する過程を幅広く検討します。また、発表資料の作成と配布、プレゼンテーション、質疑や意見交換などに情報機器を活用し、コンピュータを利用するための感覚を身につけます。講義名「国際マーケティング」担当教員広垣 光紀2020MATSUMOTO Koichi[研究テーマ]❶ 確率論のファイナンスヘの応用(数理ファイナンス、金融工学)❷デリバティブの価格付け❸ リスク測度FURUKAWA Tetsuya[研究テーマ]❶データベース理論❷ データモデル❸データ分析手法[ column ]九州大学経済学府(=大学院)には、2003年に「九州大学ビジネス・スクール(通称QBS)」が開設され、研究者の教員とともにビジネス界で豊富な実務経験を有する教員が、MBA(経営修士)を目指す高度専門職業人の養成を行っています。経済学部(経済・経営学科、経済工学科)では、このビジネス・スクール担当教員が交代で講義を担当しています。これらの講義により、産業界・金融界の最先端の課題について豊富な事例を通じて学ぶことができます。広垣 光紀 准教授(2022年度担当)ここでは、ビジネス・スクール担当教員による学部講義について紹介しましょう。少子高齢化社会が到来するなかで、日本企業にとっては、ビジネスのグローバル化は企業の存続や成長のためにも避けられない状況となっています。このようなグローバルな競争においては、自社の製品やサービスを競合他社のものといかに差別化させていくかが重要となります。そのためには、消費者の行動やその心理を深く洞察し、さまざまな「仕掛け」を考えていかなければなりません。この講義では、マーケティングに加え、心理学、行動経済学など行動科学で開発されてきた理論を用い、消費者行動とその分析について学んでいきます。すなわち、消費者はどのようなニーズを持ち、どのような方法で商品やサービスの選択をするのか、そしてどのような要素が購入の意思決定に影響を及ぼすのかについて、最新の学術的知見やケーススタディを通じて解説していきます。皆さんと講義でお会いできることを心待ちにしています。松本 浩一古川 哲也ビジネスの最先端の課題について学ぶ九州大学ビジネス・スクール(QBS) ▶ホームページhttps://qbs.kyushu-u.ac.jp/
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