九州大学 キャンパス案内 芸術工学部 2023-2024
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P46P47P48P49P50P52P54P55修学費・学生生活支援学生活動紹介国際交流/施設公開・オープンキャンパス主な就職先学部・大学院概要、統計情報入試情報沿革アクセス撮影:泉山 朗土大学院芸術工学研究院長大学院芸術工学府長芸術工学部長尾本 章1芸術工学の世界へようこそ 1968年に九州芸術工科大学が設立される際に、大学設置審議会で取りまとめられた芸術工学部の目的・性質は、以下のようなものです。 「1.一般技術を人間生活に適切に利用するために、技術の基礎である科学と、人間精神の最も自由な発現である芸術とを総合し、その全体的な精神によって技術の進路を計画し、その機能の設計について研究することを目的とする。 2.現代社会の組織の複雑化、大学卒業者の活動分野の拡大に伴い、在来の専門家のほかに人文、社会、自然の諸科学にまたがる知識と芸術的感性を基礎とする総合的な設計家が要求されつつあり、この要請にこたえることを目的とする。」 設立当時、主たる技術は重厚長大産業に伴うものだったと思われますが、それを現在の情報通信技術と置き換え、さらに設計という言葉を広義のデザインに、また大学卒業者を大学院修了者にするなど、いくつか置き換えながら読んでみても、全く色褪せない内容です。九州大学と統合してまもなく20年になりますが、これらの目的と「技術の人間化」という理念は、総合大学において唯一の芸術工学部、大学院芸術工学府として、大切にしていきたいと考えています。 同時に、我々を取り巻く社会環境の変化には敏感である必要もあります。改組によって2020年に誕生した新しい芸術工学部の5つのコース、また2022年にスタートした大学院芸術工学府の6つのコースは、これまでの良い伝統を守りつつも、デザインの対象を「モノ」から「コト」、さらに「ビジョン」へと積極的に拡大していくという我々の強い意志の表明です。芸術工学部・芸術工学府を目指す皆さんへ 芸工には、本当に多種多様な教員が在籍し、それぞれが、自分の専門性を先鋭化させながら研鑽を積んでいます。いわゆる「学際的」と言われる範囲を超えた幅広さでしょう。それに対応して、芸術工学部、芸術工学府では専門性の高い様々な授業科目とともに、幅広い分野を融合させるプロジェクト系の科目も多く設置されています。 さまざまな専門領域を横断的に学び、時には特定の分野を徹底的に深化させ、また時には幅広い視野を原動力として融合させてください。これらのプロセスを通して新しい領域の開拓に挑み、新しい価値を創造する高次のデザイナーを目指すことができるのは、誰よりも学生の皆さんです。その努力に対して、教員は全力でサポートします。 芸術工学の発祥、そして集積の地、狭くとも奥深い大橋キャンパスでお待ちしています。

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