九州大学 農学部 ガイドブック 2024
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X線結晶構造解析で決定したヒトの生体内で働く酵素の立体構造 原子レベルでの構造情報により、鍵(基質)と鍵穴(酵素)の関係が明らかになります。 酵素の立体構造を決定して、生命現象の神秘をクライオ電子顕微鏡解析X線結晶構造解析解き明かす  バイオマスからバイオ燃料を生産する工場を  大腸菌内で構築する  上図の活性中心の拡大図  詳細な反応メカニズムがわかることで、応用展開が可能になります。  酵素の結晶  X線回折データ 様々な方向からの電子顕微鏡像からの2次元平均化画像3次元再構成超高度好熱菌RNA切断酵素の立体構造結晶化した酵素 X線回折データヒトタンパク質修飾酵素の立体構造詳細な反応機構の解析は、酵素の機能向上につながる応用生命化学分野長 角田佳充 21応用生命化学分野では、生命現象を分野長による分野紹介 化学・物質の視点から理解するのに必要な分子生物学を基盤として、生命の営み 応用生命化学分野では、生命現象を化学の過程で多くの化学反応により作り出せるの視点から理解するのに必要な基本的分子生物学を基盤として、生命の営みの過程で多多様な物質の理解に努めるとともに、これくの化学反応により作り出せる多様な化学物らを応用して人類の進歩に役立たせる挑質の理解に努めるとともに、これらを応用に戦的な研究活動を行っています。また研繋げて人類の進歩に役立たせる挑戦的な研究の実践を通じて、基礎的知識と応用力究活動を行なっています。また、研究の実践を通じて、基礎的知識と応用力を身につけ、を身につけ、かつ優れた洞察力を備えたかつ優れた洞察力を備えた人材の養成教育人材の育成教育を行っています。を行なっています。 応用生命化学分野に属する9研究室 応用生命化学分野の属する9研究室では、では、様々な生物や生物群集をモデルと様々な生物や生物群集をモデルとしながら、最先端の生命化学研究を推し進めています。しながら、最先端の生命化学研究を推し具体的には、遺伝情報伝達、細胞内輸送、細進めています。具体的には、遺伝情報胞内物質の合成と変換などの生体内反応に伝達、細胞内輸送、細胞内物質の合成関わるタンパク質、核酸、糖質、低分子有機と変換などの生体内反応に関わるタンパ化合物などの構造や機能を理解することで、新たな生命現象の分子機構を理解する基礎ク質、核酸、糖質、低分子有機化合物研究とともに、これらの研究成果を活かすたなどの構造や機能を理解することで、新めの応用研究を行なっています。また、そのたな生命現象の分子機構を理解する基結果として、遺伝子工学、タンパク質工学など礎研究とともに、これらの研究成果を活かのバイオテクノロジーの基盤技術開発、医薬、農薬、食品、化粧品産業で有用な応用研究、すための応用研究を行っており、身近なと土壌などの環境中に生育する微生物を利用ころでは、PCRに用いる酵素の開発などした環境保全や地球温暖化防止のための研で貢献しています。究、遺伝子操作した微生物を作成してバイオ我々の研究は、生物が連綿と命を繋いエタノールなどの有用物質を効率的に生産する研究、大規模な代謝反応システムの解析でいる機構について、物質を基盤としてなど、生命化学に関する幅広い研究を行なっ化学的な見地から理解を深めることに貢ています。 献しています。この研究においては、一 生命現象の神秘を解き明かすことで得た知つの事項の理解によりそれを受けて新た識を応用し、人類社会の発展に貢献するため、ぜひ一緒に学びましょう。 な疑問が生じ、理解を深める研究は止まるところがありません。皆さんも、生命を物質から理解する研究に、一緒に参加してみませんか。応用生命化学分野長 松岡 健応用生物科学コース酵素の立体構造を決定して、⽣命現象の神秘を解き明かすバイオマスからバイオ燃料を⽣産する工場を大腸菌内で構築する先端的バイオテクノロジー応用生命化学分野  応用生命化学分野は,化学と生物学を基礎として生物の機能と生物が生産する物質の利用に関する研究と教育を行っています。先端的バイオテクノロジーから環境科学までの広い分野における基礎的および実用的課題を取り扱っています。分野長による分野紹介応用生命化学分野

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